WANTED (ページ2)

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机に広げた手配書を見るなり爆笑したアキトのおかげで、怒られることは免れた。

「じゅ、10万ジャニーって！ひゃーっはっはっ！も、もう腹筋ちぎれるて！」

アキトの隣にいるハマちゃんも、ない肩を震わせてるのがわかる。

「なんや、それで早よ行こって言うてたんか。」

まじまじと手配書を見つめるリュウセイ。

俺が恐れている2人を見ると、2人共アキトにつられて爆笑していた。

「お前可愛いな！」

「やめろや！」

頭を撫で繰り回してくるジュンタの手を払いのけ、残っていた最後のカラアゲを頬張る。

うん、うまい！！

まさかこんな爆笑されるとは思わへんかった。

めっちゃ恥ずいやんけ。

「シゲちゃん、大丈夫や。」

ヤケになってる俺を見かねたハマちゃんが優しく声をかけてくれる。

ハマちゃんはいつだって俺の味方や。

「シゲって名前だけじゃ誰も捕まえられへんやろ。寧ろこれだけの情報で捕まったらたまったもんやないわ。」

ジュンタはそう言うとリュウセイから手配書を取り上げ、丸めてゴミ箱目掛けて放り投げた。

入ってへんけど。

「もう～。入らんのに投げへんの！」

注意するのはいつもカミちゃんの役目。

「しゃーないて。ジュンタくんやもん。」

ジュンタのフォローをするのはアキトの役目。

変なところに落ちた手配書をゴミ箱に捨てるのはハマちゃんの役目。

俺達は7人組の海賊、ウエスト海賊団。