五月十九日 ページ8
俺は明日、死にに行く。
第一から第五は全て沈没させられた。
最後の手段として第六から第八の召集者に、戦闘機での特攻を命じられたんや。
俺らがいる外まで桐山さんの怒鳴り声が聞こえた。
「何でなんですか！他にもっとあるでしょう！」
「一旦引き返して戦略を練り直しましょう！」
珍しく大声で叫ぶ中間さんの声も。
きっと無線の先にいる上官の耳は、今頃痛いに違いない。
桐山さんも中間さんも特攻には反対してたけど、上官の命令には逆らわれへんかったみたい。
まぁ、そうやんな。
俺らに特攻を命令した時の桐山さんは、心底悔しそうな顔をしていた。
隣では下を向いて歯を食いしばっていた中間さん。
声が外まで聞こえていたことは知らんと思う。
二人が本当は特攻なんて命じたくないという気持ちがわかっているからこそ、何故かすんなり受け入れられた気がする。
死ぬってわかってるのにな。
召集された時から遅かれ早かれ死ぬことになるんやと、半ば諦めてたからかもしれへん。
でも、そうは言っても死ぬのは怖い。
これが本当に最後の日記になるんやろう。
俺は、何の為に生まれてきたんかな。
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かんた(プロフ) - #TODAYさん» 感想ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです＾＾ (2021年3月13日 11時) (
レス) id: b73ff05158 (このIDを非表示/違反報告)
#TODAY(プロフ) - 素敵な作品を、ありがとうございました。いつまでも心に残る作品になりました！ (2021年3月13日 7時) (レス) id: 3e33249399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんた | 作成日時：2021年2月2日 15時
