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ノゾム『俺らがここに来る事は港町の店主から？』
タカヒロ『いや……、あの時そこに俺おったから。』
記憶を引っ張り出してくるが、あの時は店主の他にはテーブルに突っ伏していた男しかいなかった。
あれはタカヒロだったのか！
拠点を潰した後だったので身バレを防ぐ為に突っ伏して情報を仕入れていたらしい。
完全に酔い潰れた人だとばかり思っていた。
『じゃあ、何で俺らを″遠くから見守る″必要があるん。』
質問にはすぐには答えず、俺の目をジッと見つめるタカヒロ。
一体何を考えているんやろうか。
タカヒロ『ちょっと着いて来てくれるか。』
大怪我を負ったダイキの代わりにタカヒロがパーティーに加入した。
今から行く所は召喚士が実際に修行の試験で使う場所。
山頂まで辿り着いた者だけが召喚できる特別な幻獣がいるらしい。
ノゾム『今はこの町にどのくらい召喚士が？』
ノゾムの質問はごもっとも。
この為にここまで来たようなものなのだ。
タカヒロ『この町にはもう誰もおらん。全員帝国に連れて行かれた。』
衝撃の告白に思わず固まる。
タカヒロ『ただ、1人だけ今から行く所で修行してるやつがおる。』
山頂の修行場は不思議な力で守られていて、召喚士しか入れないそうだ。
タカヒロがその召喚士を送り届けて町に戻った時にはもう、召喚士は一人残らず連れて行かれた後だったらしい。
タカヒロ『気ぃつけや〜。魔物のレベルがちゃうで。』
山頂に向けて歩き出した。
タカヒロは強い。
無駄な動きは一切なく、正確に敵の目や心臓などの急所を狙って攻撃している。
素直に美しいと思った。
今までただがむしゃらに戦っていた俺らは、その戦い方に衝撃を受けた。
接近戦をする俺は特に学ぶことが多い。
見よう見まねで急所を狙ってみるが、中々上手くはいかない。
そりゃあそうだ、魔物も生きている。
生きているものは動くのだ。
動かないものを相手しているわけじゃない。
だけど何回も繰り返しやっていくうちに、急所に当たる確率も上がって来た。
その度にタカヒロは自分の事のように喜び、褒めてくれる。
もしかしてじゃなく、本当にタカヒロが兄だったらいいのに。
いつしかそう思う自分がいた。
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かんた(プロフ) - ゆさん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございました！感想とても嬉しいです！恐縮です＞＜ 新作の構想はもうできてるので、また投稿した際はぜひよろしくお願いいたします！ (2021年1月27日 14時) (
レス) id: b73ff05158 (このIDを非表示/違反報告)
かんた(プロフ) - アップルパイさん» ご丁寧にありがとうございます！感想とても嬉しいです！またボチボチ投稿していきますので、今後ともよろしくお願いいたします！ (2021年1月27日 14時) (レス) id: b73ff05158 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました！いつも更新楽しみにしておりました。このあと緑さん自身や彼の人間関係がどうなるのかとても気になりますが、こういうメリバ風味な作品大好きです！作者様の文才にただただ感服です。新作も楽しみにしております^^ (2021年1月26日 17時) (レス) id: c2197c2c66 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - 完結おめでとうございます!!お話、面白かったです！このお話のおかげ(?)で神ちゃんが狂っていくお話が好きになりました!!まさかの完結でびっくりしたのですが満足でした！(上から目線すみません)もし新作のお話を作られたら絶対見ますね!これからも頑張ってください!!! (2021年1月26日 15時) (レス) id: f1623e6737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんた | 作成日時：2020年12月16日 15時
