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アキト『チッ。』
聞こえた舌打ちに顔を上げると、アキトの斧から俺たちを守るように刀で受け止める一人の剣士の姿。
珍しい紫色の小手をしている。
もしかして、この人があの噂の【剣士】……？
アキト『今日のところは見逃してやる。次に会う時は覚悟しておけよ。』
剣士と戦う事もなく、退散していくアキト。
アキト程の強者でも戦いたくない相手という事なのだろうか。
姿が見えなくなると、剣士はこちらに振り向いた。
�陲舛磴鵝帖帖�
タカヒロ『俺はタカヒロ。侍や。とりあえずそこの坊主を何とかするで。』
そう言ってダイキの体を担ぐと、俺たちには回復薬を手渡していく。
自力で歩ける状態になると、町に向かって歩き出した。
町に着くと、宿にダイキを寝かせて手当をする。
しかしかなり傷は深く、暫くは戦えそうもない。
聞きたい事が山ほどある。
俺たちの手当が終わり口を開こうとすると、タカヒロはドアノブに手をかけた。
タカヒロ『俺は隣の部屋で休むから、今日はお前らも休み。ほなな。』
一方的にそれだけ言って出て行く姿を見届けると、一気に睡魔は襲われる。
知らないうちに緊張していたんやろう。
明日も会えるんやし、今日はもう休もう。
そう思ってリュウセイの顔を見ると、疲れた顔でうなずいてくれる。
ノゾムを見ると、もう既に口を開けて寝ていた。
翌朝、タカヒロは律儀に俺たちの様子を見に部屋まで来てくれた。
隣に泊まっていたのは嘘じゃなかったんやな。
リュウセイ『聞きたい事がある。帝国の拠点を潰したのはタカヒロが？』
早速確信をつくリュウセイに少し驚いた。
ノゾムも若干気まずそうな顔で事の成り行きを見守っている。
だが、聞かれた当の本人は全くもって動じていない。
タカヒロ『そうや。』
ノゾム『……何で？』
理由は、帝国の世界統一計画を知ってしまったからだった。
襲われた港町とは何の関係もないらしい。
タカヒロ『その後、お前らがここに来るって事を聞いてな。本当は遠くから見守るつもりやったんやけど……あんなボロボロにやられてる姿見たら我慢できへんかった。』
″遠くから見守る″
何でその必要があるんやろう。
もしかして、タカヒロが【生き別れた兄】なんだろうか。
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かんた(プロフ) - ゆさん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございました！感想とても嬉しいです！恐縮です＞＜ 新作の構想はもうできてるので、また投稿した際はぜひよろしくお願いいたします！ (2021年1月27日 14時) (
レス) id: b73ff05158 (このIDを非表示/違反報告)
かんた(プロフ) - アップルパイさん» ご丁寧にありがとうございます！感想とても嬉しいです！またボチボチ投稿していきますので、今後ともよろしくお願いいたします！ (2021年1月27日 14時) (レス) id: b73ff05158 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました！いつも更新楽しみにしておりました。このあと緑さん自身や彼の人間関係がどうなるのかとても気になりますが、こういうメリバ風味な作品大好きです！作者様の文才にただただ感服です。新作も楽しみにしております^^ (2021年1月26日 17時) (レス) id: c2197c2c66 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - 完結おめでとうございます!!お話、面白かったです！このお話のおかげ(?)で神ちゃんが狂っていくお話が好きになりました!!まさかの完結でびっくりしたのですが満足でした！(上から目線すみません)もし新作のお話を作られたら絶対見ますね!これからも頑張ってください!!! (2021年1月26日 15時) (レス) id: f1623e6737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんた | 作成日時：2020年12月16日 15時
