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拠点が見える位置まで来ると、近くの大きな木に身を潜める。
様子を伺うが、人の気配はない。
ダイキ『誰もおらんっぽいな。』
リュウセイ『でも、もしかしたら誰かおるかもしれへんから気は抜けへんな。』
まずシーフである俺が単独で中の様子を見て来ることになった。
誰もいなさそうであれば、皆を呼ぶことになっている。
ノゾム『気をつけて。』
静かに頷き、フードを深く被ってから走り出した。
拠点に一歩足を踏み入れると、そこは血の海だった。
物陰に隠れながら中を見るが人の気配はなく、いたとしてもそれはもう″元人間″だ。
こんなに沢山の兵をたった1人で……。
１つの天幕の中を覗くが、誰もいない。
他の天幕も同様だ。
しかし、最後に足を運んだ天幕にだけ、人が1人倒れていた。
何かを庇うようにして倒れている。
全ての場所を確認したが、生きている者は誰もおらず、当たり前だが【剣士】の姿も見当たらない。
ここには″何かある″。
そう確信した俺は皆の元に一旦戻った。
皆と共に再度あの天幕へ。
リュウセイ『これは確かに、何か隠してるっぽいな。』
どうやら何かの書類のようだ。
血が散乱しているせいで読めるかどうかは怪しい。
ダイキ『ちょっとごめんやで。』
そう言って兵の体を動かすダイキ。
するとそこには、【世界統一計画】と書かれた見出しの1枚の紙が。
『世界統一の為、2つの案を遂行する。』
俺が読み上げると、皆真剣な顔で耳を傾ける。
『１つ、ウエスト国の町を制圧する。まず狙うは港町。港を制圧すれば物流は途絶え、ウエスト国は帝国に逆らうことが出来なくなるであろう。』
だから港町を襲ったのか。
帝国の考えが明らかになり、皆怒りが込み上げているような表情をしている。
『１つ、幻獣の力を制圧し、圧倒的な力を手に入れる。まず狙うは召喚士。1人残らず生捕にすること。中でも●●●●は、●●●●の可能性が高い為、早急に確保するように。……ごめん、血で読めへんとこもあったわ。』
紙を見せると、皆しょうがないと首を振る。
ダイキ『リュウセイが俺らと出会った時に言ってたんは、これのことやったんやな。』
俺らがリュウセイを見ると、大きく頷く。
リュウセイ『そうみたいやな。ダイキの探し人も召喚士やろ？早く探さんと。』
どうやら俺たちにはあまり時間が残されていないようだ。
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かんた(プロフ) - ゆさん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございました！感想とても嬉しいです！恐縮です＞＜ 新作の構想はもうできてるので、また投稿した際はぜひよろしくお願いいたします！ (2021年1月27日 14時) (
レス) id: b73ff05158 (このIDを非表示/違反報告)
かんた(プロフ) - アップルパイさん» ご丁寧にありがとうございます！感想とても嬉しいです！またボチボチ投稿していきますので、今後ともよろしくお願いいたします！ (2021年1月27日 14時) (レス) id: b73ff05158 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 素敵な作品をありがとうございました！いつも更新楽しみにしておりました。このあと緑さん自身や彼の人間関係がどうなるのかとても気になりますが、こういうメリバ風味な作品大好きです！作者様の文才にただただ感服です。新作も楽しみにしております^^ (2021年1月26日 17時) (レス) id: c2197c2c66 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ - 完結おめでとうございます!!お話、面白かったです！このお話のおかげ(?)で神ちゃんが狂っていくお話が好きになりました!!まさかの完結でびっくりしたのですが満足でした！(上から目線すみません)もし新作のお話を作られたら絶対見ますね!これからも頑張ってください!!! (2021年1月26日 15時) (レス) id: f1623e6737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんた | 作成日時：2020年12月16日 15時
