神代類 徹夜 ページ4
寧々side
「えっと…これでいいのかな…」
何を買えば良いか分からないけど、とりあえず栄養ドリンクとゼリーを買った
「熱とかじゃないし…大丈夫だよね…?」
徹夜した人に何を買えば良いか分からないけど、これでまずは家に戻ろうと思った
「…大丈夫かな…類…」
徹夜するのは今までもあったと思うけど、倒れるほどやるのは初めてだし…
「なんで…無理するかな…」
私は、小走りになって家に向かっていた
「はぁ…はぁ…ただいま…」
走ってきて、息切れをしながらソファに向かう
「あ!寧々ちゃん、おかえり!類くん、さっき起きたよ!」
「そうなの?」
「ああ。今は寝かせているが、もうすぐ起きると思うぞ」
よかった…安心しながら、類の近くに買ってきたものを置いた
「それにしても…よく類を運べたね…」
一応、類は身長が180ある。170の司と、150くらいのえむが、よく運べたとつくづく思う
「えむがいたおかげで、すぐに運ぶことができたしな」
「ふふ、ありがとう。えむ」
何気ない会話をしていたら、類が起きたようだった
「う…ぅ……あれ…寧々…?」
「類のばーか。何倒れてんのよ」
そう言って、買ってきたものを突き出す
「はは…すまないね…」
ゆっくりと類が起き上がる。見つけた時は気づかなかったが、目の下には隈ができていた
「ほら。倒れた罰に、野菜のドリンク」
「…うわぁ…」
心底嫌そうな顔をしていたが、観念したようにドリンクを開けた
「……」
仕方なさそうに飲んでいるが、何も食べてなかったんだろう。すぐに飲み干す勢いで飲んでいた
「…はぁ…本当焦ったんだから」
いつのまにか、本心が出ていた
「類は加減ってものを知りなさいよ。もう一回倒れたら、野菜を生で食わせるんだから」
「それは嫌だなぁ、これからは気をつけるよ」
そう言い、もう空になったドリンクを床に置いた
ゼリーに手をつけ始める。付属のスプーンでちまちまとゼリーを食べていた
「…まぁ…悪かったよ。僕も今回は、無理しすぎたと思ってる」
それと…と言って、話を続けた
「看病してくれて、助かったよ。ありがとう」
そう言った後、へらりと笑った
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奏多 - リアルでした…奏なら本当にあるかもしれませんね。早く救われて欲しいです。 (2022年9月18日 23時) (レス) @page1 id: 82ec0e1b3e (このIDを非表示/違反報告)
河合 - 東雲兄弟、私の欲望をガッツリ入れているのでちょっと注意です (2022年8月28日 18時) (レス) id: b19d72a5db (このIDを非表示/違反報告)
河合 - あみみゃまさん» ありがとうございます! (2022年8月27日 14時) (レス) id: b19d72a5db (このIDを非表示/違反報告)
あみみゃま - すごく面白いです (2022年8月27日 13時) (レス) @page19 id: 29c5e9b820 (このIDを非表示/違反報告)
河合 - 綿菓子さん» ありがとうございます! (2022年8月21日 18時) (レス) id: b19d72a5db (このIDを非表示/違反報告)
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