東雲兄弟 相手の才能 ページ20
絵名side
「ふう…やっぱり暑いわね…。えっと、グループは最後だから…愛莉は…」
会場に進み、近くにベンチに腰掛けてお茶を飲む
こういうのは久しぶりで、なんだか不思議な気持ちだ
「愛莉はどこにいるんだろう。アイドルだし、日差しが少ないところにいそうね…」
探そうと思ったが、生憎ソロの発表が始まる時間になってしまった
私はベンチから立って、奥に向かった
「…ありがとうございました。続いて、 No.25、東雲絵名さんです」
名前を呼ばれてステージに立つ
恥ずかしがらず堂々と観客を向き、マイクを構える
あ、愛莉達いる。やっぱりアイドルは光ってるな…
彰人達のグループも見つけた。こっちに歩いてきている
「曲は、限りなく灰色へ」
司会の人が言うと、音楽が流れる
あぁ…気持ちいな
こんなこと思ったの久しぶりだ
私は、今まで練習した数々を思い浮かべながら、口を開けた
ただ、伝えたいことが歌声となって出て行く
あぁ、ここのメロディ、奏が頑張ってたな
ここの歌詞、まふゆが少し考えてたっけ
ここ、映像がすごく滑らかだったな…
もう、絵を描くことをやめてからニーゴに顔を出していないけれど、懐かしい思い出を振り返る
「なぁ、今までの人で一番上手くね？」
「綺麗な歌…」
「流石ね。絵名は」
「…は……」
観客から、声が聞こえる
何を言っているかは聞き取れないけれど
そんなことを考えているうちに、歌は終わった
歓声が聞こえると、あぁ…やりきったんだ、という気持ちが出てくる
私は、とびきりの笑顔でステージを去った
「どこに行こう…愛莉達のところにいこうかしら」
他の人の歌は興味ないし、聞かなくて良いよね
ていうか、本当暑い
日焼け止め、塗っておいてよかった
そんなことを考えていると、向こうで彰人を見つけた
「あ、彰人」
「絵名…」
「絵名さん！」
彰人と一緒に歌ってる人達も一緒にいた
「さっきのステージ、すごく上手でした！」
「凄かったです！」
「ありがとう。彰人も頑張ってね」
「…おう」
もう、睨まなくて良いのに
まあ、私は歌の専門でもないし賞を取るつもりはないけど
彰人は歌を本気でやってるし、凄そうね
愛莉達の歌も、楽しみにしないと
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奏多 - リアルでした…奏なら本当にあるかもしれませんね。早く救われて欲しいです。 (2022年9月18日 23時) (
レス) @page1 id: 82ec0e1b3e (このIDを非表示/違反報告)
河合 - 東雲兄弟、私の欲望をガッツリ入れているのでちょっと注意です (2022年8月28日 18時) (レス) id: b19d72a5db (このIDを非表示/違反報告)
河合 - あみみゃまさん» ありがとうございます！ (2022年8月27日 14時) (レス) id: b19d72a5db (このIDを非表示/違反報告)
あみみゃま - すごく面白いです (2022年8月27日 13時) (レス) @page19 id: 29c5e9b820 (このIDを非表示/違反報告)
河合 - 綿菓子さん» ありがとうございます！ (2022年8月21日 18時) (レス) id: b19d72a5db (このIDを非表示/違反報告)
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