ビビバスKAITO 失敗作 ページ11
こはねside
ライブが終わって、みんなでセカイに来ていた
ちょうどMEIKOさんがコーヒーを淹れてくれてたみたいだから、みんなで飲むついでに新しいスイーツの味見をする所だった
「てか、味見ならKAITOさんに任せれば良いんじゃね？」
「あー。確かに。まあ、普通にスイーツ食べたいじゃん？あでも、KAITOさんスイーツ食べたいんじゃない？」
杏ちゃんがそう言って、周りを見渡した
けれど、KAITOさんはカフェにいなくて、リンちゃんとレンくんが2人で遊んでいるだけだった
「また歩き回ってるのかな？ねぇMEIKOさん」
「ん？なあに？」
「そのスイーツ、KAITOさんにも味見させてあげたら？」
いつもなら、良いアドバイスをくれるKAITOさんに食べさせないのも珍しいな〜とでも私は思っていた
MEIKOさんは、「そうね、そうしましょうか」でも言うのかな
そんな事を考えていたら…
「KAITO？誰？その名前」
不思議そうに聞くMEIKOさんの声が帰ってきた
…え…？
KAITOさん…の事がわからない？
「…っは？」
絞り出したような東雲くんの声が聞こえる
「だ…誰って…KAITOさんだよ！」
「そんな人、VOCALOIDにもいないけれど…」
顔を傾けて、困ったような笑みを浮かべるMEIKOさん
「…な、なぁ、ドッキリだよな？リ、リンとレンは分かるよな！？」
東雲くんが焦ったように言う
でも…
「KAITO？誰それ」
「あたしもしらな〜い」
「……」
絶望したような顔をする東雲くん
そして…
「…っ」
「彰人！」
東雲くんは、外へ走り出してしまっていた
「すみません！MEIKOさん！」
「スイーツはまた後で！」
「わ、私も！」
私達も、東雲くんを追いかけた
彰人side
「…っはぁ、はぁ、はぁ」
どこまで、走ったんだろう
俺は、どうしようもない恐怖に掛けられていた
KAITOさんという存在が…いない…？
どうすれば…どうすれば…！
「彰人！」
「！？」
近くで、冬弥の声がした
そして…
「やっと見つけた…」
「お前ら…」
冬弥だけじゃない。杏も、こはねもついてきていた
「……KAITOさん…は、どうして…」
こはねの言葉が聞こえたとき、頬が濡れる感触がした
目の前も霞む
気づいたら、俺は泣いてしまっていた
『このパンケーキはね、こうすると美味しくなるよ』
『このスイーツはボクが作ったの！』
『DJとしてなら、ボクは負けないよ〜』
笑顔で、ずっと話しかけてくれていたKAITOさん
そのKAITOさんは…
もう、いなくなってしまっていた
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奏多 - リアルでした…奏なら本当にあるかもしれませんね。早く救われて欲しいです。 (2022年9月18日 23時) (
レス) @page1 id: 82ec0e1b3e (このIDを非表示/違反報告)
河合 - 東雲兄弟、私の欲望をガッツリ入れているのでちょっと注意です (2022年8月28日 18時) (レス) id: b19d72a5db (このIDを非表示/違反報告)
河合 - あみみゃまさん» ありがとうございます！ (2022年8月27日 14時) (レス) id: b19d72a5db (このIDを非表示/違反報告)
あみみゃま - すごく面白いです (2022年8月27日 13時) (レス) @page19 id: 29c5e9b820 (このIDを非表示/違反報告)
河合 - 綿菓子さん» ありがとうございます！ (2022年8月21日 18時) (レス) id: b19d72a5db (このIDを非表示/違反報告)
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