寒色系なお兄さま達☆

6 藍のおかゆ ページ10

貴「うっ…う……ん…？」


私はそこで目を覚ました。さっき見た夢が何だか変にリアルに感じて恐怖に身を捩った。


藍「目、覚めた？おはよう。よく寝たね。もう、お昼だよ」


私は上から聞こえた声に顔を上げた。そこには微笑む藍にぃ。


貴「藍にぃ、おはよ」


藍「クスッ、寝起きっていいね。さて、ご飯作ってくるよ。」


そう言うと部屋から出ていった。一人になった部屋で先程見た夢を思い出していた。この先に、未来に起こる事故。防げないのだろうか？いや、防げるのなら、わざわざ夢に出てこないだろう。まず、夢の中の事だから現実になるとは限らない。冷静になって考えると、信じていた自分が少し恥ずかしくなった。そう考えるとなんだかすっきりした。


(うん、あれは夢なんだし現実起こるわけない！)


ちょうどその時タイミングよく藍にぃがご飯を作って部屋に入ってきた。


藍「Aおかゆ作ったから食べなよ」


貴「うん！」


私は藍にぃの作ったおかゆを受け取るとゆっくりと口に運んだ。

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