寒色系なお兄さま達☆ (ページ7)

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3 藍にぃページ7

ト「私も時間になったので、行ってきますね。
後は、任せましたよ、藍。」

藍「分かってるよ。いってらっしゃい」

続いてトキにぃも出ていってしまった。だんだんと寂しさを感じる。

真「では、俺も行ってくる。
お前達の事は俺から言っておく。
A、今日は安静にしているのだぞ。」

貴「うん、真にぃいってらっしゃい」

バタンとドアが閉まり、藍にぃと二人っきりになった。無言の数秒後、布団に藍にぃが潜り込んでくる。

(ヤ、ヤバい！泣いてるのがバレる！)

私はとっさに藍にぃが入ってきた方に背中を向けた。身体はまだ痛むがそんなのを気にしていられなかった。

藍「ちょっと、何でそっち向くの？顔が見えないでしょ」

貴「見られたくないからだよ！」

藍「どうして？」

私は藍にぃに聞き返され言い返せなかった。だって、変に反抗すると、無理矢理向かされそうで…すると、藍にぃは私をぎゅっと後ろから抱き締めた。

藍「どうしたの？今日のAなんか変だよ。何かあったでしょ」

(うっ…藍にぃはこう言う時、鋭いんだよね…いや、兄弟全員だけど…)

貴「な、何もないよ」

藍「嘘だね。じゃあ、どうして今詰まったの？」

私はますます、黙り込んでしまう。これは何か言わないと見透かされそうだ。私はいじめの事を言う事は出来ないけど、少しなら甘えても罰は当たらないかな…？と思い深呼吸をした。

私は、藍にぃの方に向くと
そのまま藍にぃの胸に顔を埋める。
藍にぃは、私の行動に何も言わず
さっきよりも強く優しく抱き締めてくれる。

藍「辛いならいつでも頼りなよ。ボク達がいる事を忘れないこと。いいね？」

私は頷くと深い眠りに落ちた。