寒色系なお兄さま達☆ (ページ6)

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チュンチュン

鳥の鳴き声で目が覚める。だが、その日は何かが違った。いつもならすぐに起きれるのに、今日は身体中が痛くて起きれないのだ。今までのストレスと身体への限界が重なったのかもしれない。
私は、誰かを呼ぼうとした。
と、その時タイミング良くドアが鳴った。

コンコン

ト「A起きてますか？朝ですよ。学校に行く支度をしなさい。」

部屋に入ってきたのはトキにぃ。私はトキにぃに学校を休むと伝えた。

ト「何故です？具合が悪いようなら病院に…」

貴「ううん、大丈夫。具合は悪くないから」

私は何だか涙が溢れてきた。いじめには、もう慣れていた。だけど、お兄ちゃん達の温もり、
優しさを感じる度、涙が溢れるのだ。
私はそれを悟られたく無いため、布団を頭まで被った。

藍「ねぇ、どうしたの？大丈夫？風邪引いた？」

貴「ううん…」

ト「違う…みたいですね」

私が起きない事で兄弟皆が集まってきた。
私は未だ布団の中。
顔は見せれないほどに泣いてしまっていた。

真「ふむ、理由はよく分からんが…今日は学校を休ませるか。」

藍「まぁ、そうだね。ねぇ、A。ボクも今日休むから一緒に寝よう？」

貴「え？」

真「いや、お前は駄目だ。元気ではないか」

藍「はぁ、もしかして、この家にAを独りにする気？」

真「だが、お前でなくとも良いのではないか？」

藍「あのね、カミュにぃは仕事。トキにぃは講義がある。マサにぃは今日外せない役員があるんでしょ？なら、必然的にボクしかいないでしょ。今日特別な用事があるわけじゃないし」

私はお兄ちゃん達の会話を布団の中から聞いていた。涙を拭きながら。
でも、涙は止まらない。

カ「まぁいい。俺は仕事に行く。コイツに何かあれば連絡を寄越せ。では、いってくる。」

そう言ってカミュにぃは、仕事に行った。