寒色系なお兄さま達☆

1 心の中に眠る想い ページ5

もう、いじめを受けて何年目だろうか。
いつもいつも、学校に来てはいじめられ誰も助けてくれない。しかも、私の兄弟のいない所でやるんだから、たちが悪い。お兄ちゃん達に言おうともしたが、口止めされていて絶対に言えない。

だって、言ったら私は殴られたり蹴られたりするし、何しろ私はお兄ちゃん達の事でいじめられる。


「あんたはトキヤ君とは釣り合わない」


だとか


「藍君を独り占めするな」


とかいじめられるのはお兄ちゃん達と兄妹だから。

でも私は、お兄ちゃん達が好きだからこそ言えない。だって言えばお兄ちゃん達、自分のせいにするから。お兄ちゃん達は何も悪くない。
ただ私が弱いから悪いの。
私が我慢すればいいだけの話。

だから、今までずっと誤魔化してきた。
殴られても蹴られても、転んだとか在り来たりな理由をつけて、嘘をついた。
ホントはお兄ちゃん達に気付いてほしかった。




お兄ちゃん、助けて……

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