寒色系なお兄さま達☆

7 トキヤとデート？！ ページ11

貴「今日は土曜日かぁ…」


休みの日は何をすることもない。友達も少ない私にはほぼ家にいることが多かった。今日もそれは変わらない。さて、今日はゲームでもしようかな♪とゲーム機に手をかけたときだった。


コンコン


(ん？お兄ちゃんの誰だろう？)


貴「はーい」


ト「中に入りますよ」


ドアを叩いたのはトキにぃだった。何故か眼鏡をかけて、外に出掛ける服で入ってきた。


貴「トキにぃどこかに出掛け…」


ト「A、出掛ける用意をしなさい。デートに行きますよ」


貴「へ…？誰と？」


ト「勿論、私とです。何か問題でも？」


貴「え、えっと、ありまくりで…す？！」


言葉の途中でトキにぃは私のパジャマに手をかけた。今にも脱がそうとしているのか、ボタンを上から一つずつ外しにかかる。


貴「ト、トキにぃ！」


ト「なんです？」


貴「自分で出来るから！だから、着替え終わるまで外で待ってて！」


私はそう言うと勢いよくトキにぃを廊下に押し出した。押し出した時に外で誰かにぶつかる音が聞こえたが…


(カミュにぃの声が聞こえたような…(汗))


でも、今はそんなのは気にしていられなかった。


(はぁ、もうトキにぃってばドキドキするよ。もう…！)


なんだか、最近お兄ちゃん達が男性らしくなったのは気のせいだろうか？変に意識して変な気分だ。


(もしかして、好きな人でも出来たのかな…)


少しズキズキする。お兄ちゃん達にいつか彼女が出来たら私は…


ト「まだですか？」


貴「え？あ、今行く！」


考え事をしていたので、少し時間を忘れてしまった。私はバックを持つと廊下で待つトキにぃの元へ向かった。

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