【銀魂】鬼と鬼神【土方十四郎】

十九 ページ21

土方side





山崎「要するに、僕らを守るために側に居たい…って解釈で、い、い、いいの、かな///？」



A「……うん。毒とか盛られたら嫌だから」




近藤「それでトシと山崎の朝飯を作ったのは分かる。だが何故俺たちにまで…？」



A「…………貴方たちに何かあったら、土方様も山崎様も悲しむ。だから、貴方たちも私が守る」




沖田「ハッ、立派なこった。守る人の守りたいものまで自分が守るたぁ、カッコいいヒーローでさぁ」





総悟が皮肉たっぷりに言った






総悟の前にも、当然の如く朝飯が置いてある




もちろん、Aが作ったものだ





しかし、総悟はいつまでたっても、箸を持つことさえしない




結局口をつけることは無かった





沖田「誰があんなバケモンが作ったモン食うかよ」




近藤「おい総悟ｯ！！」









＿＿＿＿＿＿バケモン









その単語が、何故か俺の胸に刺さった









何でだ？









確かにAはバケモンだし、
バケモンの作った飯を食いたくないのは当たり前だ





それは俺も十分理解している









……なのに何でこんなに腹が立つ？









土方「…おい総悟……テメェ今なんつった？」




沖田「おやぁ？土方さん、ついに耳悪くなりやしたかW？」




土方「もういっぺん言っt




山崎「もういっぺん言ってみろつってんですよ、沖田隊長」




え、ちょっ山崎…？」





俺が総悟に掴みかかろうとした刹那、突然、山崎が総悟の胸ぐらを掴んだ







何でテメェが出てくんだよ！？





さっきまで黙々とAの飯食ってただろ！？





何で今のタイミングなんだよ！？





沖田「………ザキのくせして、王子様気取りか？あ"ぁ？」




山崎「違います、そんなんじゃないです。そしてAはバケモンじゃありません。沖田隊長………もう止めて下さい。そんなにAを疎んでも、ミツバさんは…」




近藤「総悟……」




沖田「分かってまさぁ、そんなこと！！…でも…土方さん、アンタ少し薄情過ぎやしやせんかい？」



土方「は？な、何で俺」



A「………揉め事は後にして。片付けられない」




沖田「テメェが勝手にやったんだろうが！」




A「……私の話じゃない。事件の話」






「「「「………………」」」」






山崎「そうだったぁぁぁ！！！」




近藤「まったく……お前ら、それでも真選組か？









(ヤベェェ！俺も忘れてたとか言えねぇぇ！！)」







まるで、今までの騒動が無かったかのように、全員が朝食を終えて仕事を始め出した

二十→←十八

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