・fujiwara joichiro・ ページ4
藤原丈一郎 ・ リレー
私が1番きらいな行事
体育大会
もう直ぐに近づいています
・
「うわぁー…」
体育大会の一大イベント
クラス対抗リレー
これは全員参加やねんけど
走順のくじ引きが
34
つまりは後ろから2番目
足遅い私が後ろから2番目とか無理やん…
「うわっ、おまえ34なん」
「うぅ…丈は？」
「35。アンカーでーす」
と歯をニカッと見せて笑う丈
「丈は足速いからえーやん」
「まーな、おまえ34やねんから絶対迷惑かけんな
よ」
怖。ドS丈様覚醒やん…
・
体育大会当日
しんどいなぁと思って熱計ってみるけど
思い込みで
しゃーない。いくしかない
・
「A組ファイト〜」
「C組いけー！」
応援の声が飛び交う
私たちB組は現在1位
5メートル後ろには他のチームが
「A」
「はーい…」
「なんやねん、やる気ないなぁ」
「だって〜…」
「精一杯走れ。誰も責めへんから。
抜かれても俺が抜かし返すから、なっ」
「うん…」
丈がめずらしく優しくたって
嫌なもんは嫌
前の人からバトンを受け取って
全力で走る
後ろから来た人は私を華麗に抜いて
どんどん遠くへ走っていく
「A！頑張れ！」
「はぁっ、丈！」
バトンを渡すとすごい勢いで走り去っていく
「頑張れ！」
「優勝は…B組！」
・
「丈、ありがとう！」
「おー！A頑張ったな」
ポンポンっ
「…////」
いつもはアホみたいな丈に
きゅんっとしてしまったのは
私だけの秘密
・takahashi kyohei・→←・ohashi kazuya・
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作者名：*:.｡. しゅがー.｡.:* | 作成日時：2017年8月5日 21時
