・nishihata daigo・ ページ2
西畑大吾 ・ 帰り道
一 ハッ
気づいたら時計の針は7時50分を指していた
私は吹奏楽部
いつも居残り練習しちゃって気づいたら1人やねん
完全下校まであと十分
急いで片付けへんと
・
外は真っ暗
暗くて怖い…って言いたいところやけど
もう慣れっこ
いつも通りの帰り道
でも
「Aちゃん」
振り返ると陸上部長兼生徒会長で
皆んなの憧れの
西畑大吾先輩
一回も喋ったことないのに
なんで名前知ってるん？
「居残り練…ですか？」
「うん。Aちゃん、いつも遅くまで練習してるやんね。」
「はい…」
夢みたい
人気者の先輩が
私なんかと喋ってくれてる
「暗いし…家まで送ってく」
え…？
「いや！大丈夫です！慣れてるんで」
「電車？バス？」
いやいや、話聞いてました？笑
「徒歩ですけど…」
「俺チャリやから、とってくるから待ってて」
「はい…」
結局、送ってもらうことに
・
「毎日さ練習熱心で偉いな」
「ありがとうございます！
でも、西畑先輩もですよね。」
「俺は…そんなことないねん笑」
「いやいや！
いつも私が帰るときまで残ってて…」
なんか、ずーっと見てたみたいやん！
ストーカーみたいやん！
「俺な…Aちゃんが残ってんの知ってて
わざと練習しててん、」
「明日からも俺と帰ってくれへん？」
一 西畑先輩と帰るのがいつも通りに
なりそうです
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作者名：*:.｡. しゅがー.｡.:* | 作成日時：2017年8月5日 21時
