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大吾said.
正門に握らされた新品の冷えピタと
おおにっちゃんのおでこに貼られてるもうぬるくなった冷えピタを貼り替えながら俺はおおにっちゃんに語りかけた
西畑「...なんで、言ってくれんかったん」
大西「...風邪うつるから、もうええよ。ありがとう」
ふわりと笑って誤魔化そうとするおおにっちゃん
でもその笑顔はどこがぎこちなくて、辛そうやった
西畑「ちゃんと答えて、なんで黙ってたん」
大西「...迷惑、かけたくなかった、」
俯きながらそう呟いたおおにっちゃんの声は震えてた
小さい頃から芸能界にいて、周りの大人の顔色を伺いながら過ごしてきた
だから、他の同世代の子らより迷惑とか荷物になるとかそんなことに敏感になってしもてる
だから俺らはその分、他の誰よりも心配してまうんや、
西畑「...俺って、そんな頼りない?」
大西「え?...」
西畑「俺はさ、おおにっちゃんになんかされて嫌って思うことなんかないし、風邪くらい迷惑でもなんでもない。...から、もっと頼ってくれへん?」
そう言っておおにっちゃんの方を見ると、俯いたまま、掛けていた上着をぎゅっと握りしめていてその上着には
ポツポツと、数粒の涙が落ちた
大西「...頼って、ええの?」
西畑「えーよ、」
大西「...迷惑や、ない?」
西畑「全然。やから、辛いんならちゃんと辛いって言うて。しんどいならしんどいってちゃんと言うて?」
大西「...うん、っ、...ありがとうっ、」
西畑「いーえ、...ごめんな、しんどいのにこんな話して、」
大西「ううん、僕のせいやから。」
西畑「正門呼んでくるから、寝とき」
そう言って立ち上がると、
大西「...行かんとって、」
涙目で、上目遣いで、俺の服の裾をぎゅっと握ってるおおにっちゃんがいた。
...なんっっっっで、こんなに可愛いの
西畑「わかったわかった、おるから。今は寝て?」
一定のリズムで叩くとおおにっちゃんはじきに寝始めた。
その間も俺の服は掴みっぱなし。
西畑戻ってきて
正門あ、終わった?戻るわ、てかなんでLINE?
西畑はよ来て、来たらわかるから。
このままやったら俺理性爆発する
正門はいはい
すぐに部屋の扉が開いて正門が入ってきた
正門「.....なるほど」
西畑「かわええやろ??もう俺やばいわ、」
正門「はいはい」
...ほんまに理性爆発しそう
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作者名:merrr | 作者ホームページ:http://twitter.com/merrr_mo_so_hs">Twitter</a>)...
作成日時:2018年11月26日 22時