森のクマさんから ページ27
Aside
ピピピッ
「ん〜」
いつもとは違う目覚ましの音で目が覚めた
樹の方をみるとぐっすり眠っていて
少し目線を上にやると
樹の携帯が震えていた
勝手に出たらあかんよな
と、思いながらも画面を覗いた
“森本慎太郎”
の文字
慎太郎ならええか
「もしもし」
『あっ、ん?樹じゃない?誰ですか?』
「あー、Aやで」
『Aちゃん!?久しぶりだね』
「うん、でどないしたん?」
『今日京都で仕事があるんだけどさ、
昨日樹がAちゃんとこに行くって言ってたから心配で…』
「仕事何時からなん?」
『お昼の12:00から〜』
「それまでには準備させとくわ」
『ありがとう!じゃあね!』
「はーい」
いや、聞いてないねんけど!?
なにしてんの?ほんまに
メンバーに迷惑かけやがって
「ほんまアホ」
「ん…?」
「起きた?」
「おはよ…」
「うん、おはよう。ちょっとお話聞しようかな」
「俺、なんかしたか…?」
起きたばかりであんまり呂律が回ってない
「今日、仕事あるんやろ?」
「なんで知ってんの!?」
樹はびっくりして勢いよく起き上がった
「さっき慎太郎から樹の携帯に電話がきてさ」
「マジかぁ…」
「迷惑かけたらあかんやん」
「ごめん、でもAに会いたくて…」
「まぁもう仕方ないし、はよ起きてご飯食べるで」
「うん」
朝ご飯の準備せなあかん
.
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作成日時:2020年1月26日 14時