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その時だった。
コツコツコツ、と足音が通路から響いてきた。
「彼」が来たのだ。
そうわかった瞬間全身が強張り、寒気がした。
歯はガチガチと音を鳴らし、足がすくむ。
(とりあえずどこかに隠れなきゃいけない。)
その一心で、戸棚の一番下に身をひそめた。
彼に見つかりませんように。そう祈りながら。
ギィ、と扉を開ける音が聞こえた。
はっと、口を押え息が漏れないようにした。
「うーん、いないのかなぁ」
戸を閉めていて姿見えないが、声の主は明らかにあの不審者だった。
鼓動が速まる。この音で見つからないか不安になるくらいに大きくなっていた。
「あれ」
突如、彼は何かを見つけたかのように歩くペースを上げた。
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ましゅ☆まろ所属。紫月まろ。@完結後転生。(プロフ) - この作品大好きです!無理せずに、頑張ってください! (9月11日 17時) (レス) @page26 id: 8001bcdca9 (このIDを非表示/違反報告)
放浪者の神の目になりたい(プロフ) - 水の国…?フォンテーヌですか…?違ったらすいません!この作品本当に大好きです!これからも更新楽しみにしてます!無理せず更新頑張ってください! (9月10日 21時) (レス) id: 8d6a7142fc (このIDを非表示/違反報告)
えぬ。(プロフ) - コメント失礼します🙇♀️この作品すっごく好きです!幾らでも更新待ってますので自分の好きなことも楽しんで下さい! (9月10日 20時) (レス) @page26 id: e6ae1d0319 (このIDを非表示/違反報告)
推し丸様☆ - もし自分がこうなったら…って思うと恐怖が込み上げてきて、もう…すごかったです!更新頑張ってください! (9月2日 14時) (レス) @page22 id: a7c7bf6202 (このIDを非表示/違反報告)
あわ! - 好きですこれ!!!最新頑張って下さい! (8月25日 2時) (レス) @page22 id: 72a1163d29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:管理人H | 作成日時:2023年7月25日 3時