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足と体力の限界を感じながら駆け抜けていく。
不審者はペースを落とす気配がない。
成人男性の中でもかなり体力があるほうなのだろう。
必死になって夢中で逃げていると、先に古くて大きな洋館が見えてきた。
いつからあるのか知らないが、この町では有名で、もうずっと無人の館。
今自分が走っている道は1本しかなくこの館で行き止まりだ。
「どうすれば...」
パニックになりながら必死に頭を回転させる。
後ろから走ってくる足音が聞こえる。
これ以上もたもたしてられない。
ぐっと汗をぬぐった。もう逃げる方法これしかないだろう。
覚悟を決め、自分はその洋館へと飛び込んだ。
...
そんな様子を一人後ろで見ていた、いや、追いかけていた男は走るペースを緩めた。
男は疲れていなかったが、獣のように息を荒めて、肩を上下に動かしている。
「はぁ...ほんとに愛らしい。君はそこがどんなところか、知らないんだろうなぁ。」
男は恍惚とした表情を浮かべた。かなり興奮していた様子で、異様としか言えない様だった。
彼は震える手バッグから写真を1枚取り出す。
マスクを取り優しくキスをした後、ナイフを突き刺した。
「まっててね、今、思い出させるから」
そう呟いきながら。
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ましゅ☆まろ所属。紫月まろ。@完結後転生。(プロフ) - この作品大好きです!無理せずに、頑張ってください! (9月11日 17時) (レス) @page26 id: 8001bcdca9 (このIDを非表示/違反報告)
放浪者の神の目になりたい(プロフ) - 水の国…?フォンテーヌですか…?違ったらすいません!この作品本当に大好きです!これからも更新楽しみにしてます!無理せず更新頑張ってください! (9月10日 21時) (レス) id: 8d6a7142fc (このIDを非表示/違反報告)
えぬ。(プロフ) - コメント失礼します🙇♀️この作品すっごく好きです!幾らでも更新待ってますので自分の好きなことも楽しんで下さい! (9月10日 20時) (レス) @page26 id: e6ae1d0319 (このIDを非表示/違反報告)
推し丸様☆ - もし自分がこうなったら…って思うと恐怖が込み上げてきて、もう…すごかったです!更新頑張ってください! (9月2日 14時) (レス) @page22 id: a7c7bf6202 (このIDを非表示/違反報告)
あわ! - 好きですこれ!!!最新頑張って下さい! (8月25日 2時) (レス) @page22 id: 72a1163d29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:管理人H | 作成日時:2023年7月25日 3時