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37話 ページ42

ーーー貴方sideーーー





そして当然のようにあの妖名前をハル




ハルは当然のように家に来た


ハル「ごめんください」

貴方「あ、いらっしゃい」

ハル「手を出せ小娘」

貴方「??」

私はハルに言われた通り手を出す

ハル「カエデ様が世話になってる礼だ」

ハルが手を離すと私の手には蝶が2匹止まっていた

貴方「!!」

その蝶はヒラヒラと家の中を飛ぶ

貴方「って!?ありがたいけど部屋で離さないでよ!もお!」

ハル「綺麗だろう?」

貴方「あ、うん」

ハル「カエデ様は元々人だった
花や蝶を見るのがとても好きだったよ」

貴方「人だった?」

それを聞き私の脳裏には明美さんや松田さんたちのことが浮かぶ



それから私とニャンコ先生とハルは外に出て枯れ木の下を歩く

私はその枯れ木を眺めながらハルの話を聞く

どうやらハルはカエデ様と桜がある春の時だけ話をしていたらしい

カエデ様と話していくうちにハルは妖だとバレるのが怖くなった


だがある年カエデ様がその桜並木に来なくなった
だからハルは彼を探し回りあの絵を見つけた

その絵は絵師として有名な妖が描いたものらしい

きっとこの世界が嫌になって絵の中に逃げ込んだと

だからハルは彼が言っていたように気ままに旅を続けていた
ハルはきっとまたカエデ様が出てきてくれるのを信じて

私と先生は家に帰ると先生が絵を見ながら口を開く

先生「確かにこれは名のある妖が描いたものだ
だが枯れ木にそのカエデという男が描かれているだけの絵
どれだけ待っても男が絵から出てくることは無い」



それでも毎日ハルは花を持って訪れた



毎日



毎日



毎日


貴方「ケホッ...ケホッケホッ...ケホッ...」

先生「妙な咳だな?」

貴方「ケホッケホッケホッ

なんか...ケホッ...止まらなくて
ケホッケホッ...ケホッケホッ...ケホッ

!!」

私が道の横を見るとそこには花が沢山咲いていた

貴方「綺麗......」

ガサガサッ

先生「ニャンっ!

ニャニャンッ!」

貴方「先生!荒らすなよ!;;;」

こんな何気ない風景を追ってハルは旅をしていたのだろうかただの絵を抱えて1人

「拝見...拝見」

貴方「っ!?」

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ジャッキー(プロフ) - これからも頑張って下さい!私も赤井さん推しなのでもっと絡みがみたいです。お気に入り登録させて頂きました。 (2019年1月3日 14時) (レス) id: a57a650362 (このIDを非表示/違反報告)
アクアマリン(プロフ) - 頑張って!!とても面白いです!!(*`・ω・)ゞ!!赤井さん推しなので絡みがほしいです (2019年1月2日 21時) (レス) id: 0e4838408f (このIDを非表示/違反報告)
かんらんぴっぴ(プロフ) - Minaさん» ありがとうございます!!更新速度がかなり遅いですが待っててください! (2018年12月29日 17時) (レス) id: acafb56a8c (このIDを非表示/違反報告)
かんらんぴっぴ(プロフ) - 紫音さん» ありがとうございます!亀更新ですが頑張ります! (2018年12月29日 17時) (レス) id: acafb56a8c (このIDを非表示/違反報告)
かんらんぴっぴ(プロフ) - イケさん» わかりました!返信できずすみません!これからしっかり更新していきます! (2018年12月29日 17時) (レス) id: acafb56a8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かんらんぴっぴ | 作成日時:2018年9月29日 19時

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