伍仇 ページ10
平助side
千鶴が好きかもしれないと分かり
どうしようかと考えていた
だから千鶴と1番仲良いAに相談するつもりで来たらアイツは居なかった
(ここで待つか)
月夜を見ながら縁側に座っていると
彼奴はすぐさまに現れた
お風呂上がりなのか
少し濡れている黒髪に赤らめている頬、
顔や首筋に流れる雫
なんかそれが色ぽく見えて…仕方がない…
駄目だ、と思い首を少し横に振り
歩いてくるAに
「千鶴が好きだ」と話した
あいつの顔が何故か見れなくて下を向いていると、Aは俺の隣にき、肩にポンと手を置いてくれた
(はげましてくれてるのか……)
そう捉え、相談を続ける
お互いの意見を言い、
結論はAが提案した゛紅 ゛に決まった
(紅か、確かにいいかもな)
うん、と納得しているとアイツが意味を言い始める
貴方「あなたにキスをしたいって意味だって」
そう言うとアイツは少しニヤけるように口角を上げ、そして「こんな風にね…」と顔を近づけてきた……
少し長い睫毛に、白い肌、ピンクな頬
いつも見ているAの顔に
心が少し高鳴る音がした
(A……)
なぜか俺は受け入れる準備をした。
だが一向に唇に感覚が来ず、目を開けると
Aが「からかいすぎた?」と笑っている
それも、その笑顔も俺の心臓をしめつけるものにしか見えず困惑していると、Aた立ち上が「 湯冷めするから」と自分の部屋に帰って行った
取り残された俺は
感じた事ない心臓の高鳴りに困惑していた
47人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白バラ | 作成日時:2021年4月17日 5時