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仇拾 ページ40

貴方「私は、沖田さんを信じてる」

沖田はハァと溜息をつくと、Aの上から降りる

沖「ほんと、君は変わってるよ……
早く出ていって」

貴方「私は覚悟を決めてます」

Aは襟元を緩め肩を見せる

沖「皆が言う君の自己犠牲が激しいって言葉、ようやく分かったよ」

沖田は苦笑いをすると
次は優しくAの肩を撫でる

沖「あーあ、跡ついちゃった」

貴方「気にしませんよ」

沖「ねえ、後悔しない?」

貴方「沖田さんこそ」

沖「……ありがとう」

沖田の素直に言うと、
Aの肩に歯を立てる

貴方(意外と痛いなぁ)

痛みに耐えながら、目を開くと
沖田の頭部が見え、Aは頭を撫でた

貴方(なんか子供みたい……可愛い……)

夢中で撫でていると
沖田の髪が白から茶色になるのに気付く

沖「……僕、犬じゃないよ」

Aの肩から唇を離した沖田が不服そうに呟く

貴方「すみません、なんか子供みたいで」

沖「まぁ今回は許してあげる。
ねえ、団子……食べよ?」

貴方「あ!お茶忘れてた!
どうしよ、もう冷めてるよ……」

持ってきたお茶を見ると湯気はもう出ておらず
肩を落とす

沖「まぁ、いいんじゃない?」

貴方「まぁ沖田さんがいいならいっか」

沖「はい」

沖田は1本のみたらし団子をAに渡す

貴方「ありがとうございます」

Aは受け取ると、団子を頬張る

貴方「ん〜!美味しい!やっぱりみたらし団子は、かすみだなぁ」

もう一口食べようとした時にAは
沖田が食べていない事に気付く

貴方「あれ?食べないんですか?」

沖「食べるよ?
でもさっきので少しお腹いっぱいでさ……
だから」

ニヤけた顔で沖田はAに近付き、頬に手を添え、そしてキスをした

沖「うん、甘い」

貴方「なっ……!!」

沖「ご馳走様」

いつもより色ぽく笑う沖田にAは顔を赤らめると、急いで残りの団子を食べ「失礼します!」と部屋を出ていった

仇壱→←捌仇



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作者名:白バラ | 作成日時:2021年4月17日 5時

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