平凡少女はトリップする2 (ページ29)

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七仇ページ29

千「どうしよ…！
風間さんと土方さんが！」

貴方「…あれは…」

風「この姿を人目に見せるとは思わなかった…！鬼の姿を！！！」

鬼化した土方と風間の実力は目に見えるものだった。

風「そんなざまでまだ抗う気か」

土方は刀をとると、胸元から変若水を取り出した

風「変若水か…どこまで愚かなものを…」

土「愚か？それがどうしたってんだ…。
俺たちは元から愚か者共の集団だ。
馬鹿げた夢を見て、それだけを追いかけてここまで来た。今はまだ、坂道を挙がってる途中なんだ…。こんな所で転けて、転げ落ちるわけにはいかねぇんだよ！！！」

千「土方さん！！だめ！！！」

風「例え羅刹になったとしても、所詮は紛い物。真の鬼の敵ではない」

貴方(クソっ！！手が動けば！！)

手を伸ばせば届きそうな距離なのにっ！！と
もどかしい気持ちになる

土「やってみなきゃ…わかんねぇぜ！！！！」

土方は叫ぶと、変若水を飲んだ。
そして黒だった髪は城へ、紫だった目は赤へ変わっていった……