七弍 ページ22
真夏だったあの日から数カ月たち
少し冷える十一月にった
新八も原田も平助に居ないことになれ、
屯所も今まで通りになった
沖田は冬になると急激に体調を崩し
休みがちになったのだった
貴方(私が医者なら治せていただろうか……)
彼女は現世ではただの一般女子生徒だった、医療の何も齧っておらず、ただ沖田の事を見ることしか出来なかった
山「Aくん」
貴方「はい」
山「少しいいかい?」
山崎の後ろには少し困惑気味の千鶴が立っており、一緒についていく
山崎は一室に入ると、辺りを見渡し障子をしめる
貴方(あぁ、これ総司くんの事だ)
山崎の質問に対し、千鶴は少し暗い顔をしたが「知りません!」と首を振った
山「Aくんは?」
貴方「俺も分からないかな?
ただの季節の変わり目による風邪ですよね?」
山崎は優しい笑みを浮かべる
山「君達は信頼に至る人物のようだ」
貴方「……」
山「一つ頼みがある。もし俺に何かがあれば俺の代わりに沖田さんの介護に当たって欲しい」
千「何かって…なんのことですか?」
山「君達にしか頼めない」
山崎はそう言うと、千鶴に隊士たちの治療等を纏めた本を渡した
千「これを……山崎さん一人で!?」
貴方「凄い…」
山「俺が留守の間はこれで対処してくれ。
局長達にも話をつけてある」
千鶴は「山崎さんの変わりは出来ないが……」と言い、山崎はそれを承諾した。
千「頑張ります…」
千鶴はそれを受け取ると部屋を出ていった
山「Aくん、君にもうひとつ話が」
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作者名:白バラ | 作成日時:2021年4月17日 5時