伍壱 ページ2
平助と天霧は原作通り、少し離れた場所で戦っている
沖「いくよ……」
先に動いたのは、沖田だった
沖田と風間を見て、Aはタイミングをずっと見計らっている
貴方(まちがえるな……できる、何回も見たもん、何回も見返したもん……間違えるもんか！)
そしてその時がきた
貴方「はああああ！！！！」
タイミングを見計らい、風間に斬りかかろうとすると風間は沖田に向けるはずだった蹴りをAにくらわす
風「ふん……弱いな」
風間はAを人睨みし、沖田に目線を配らせる
貴方「まだ……まだだよ……」
ガタガタと動く脚に、視線も定まっていない目、もう刀を持つことさえしんどい腕
貴方(でも……それでも私はまだ！戦える！！)
貴方「近藤隊！神野A！
武士の誠を志し、命に変えても新撰組を守る！！いざ、参らん！！」
力強く踏み込み、風間に刀を向ける
貴方(勝てないのは知ってる！！
だから何度でも挑み続け、時間を稼ぐんだ！)
どれだけ打ち込んでも風間に防がれ
そして肩、手、腹と斬られていく
貴方(傷は浅い！まだいける！)
風「幕府の犬が……何故そこまで戦う」
貴方「それは……」
風「戦ってなんの意味がある」
沖「そんなの」
貴方「わかんないじゃないか！」
沖田の言葉を遮るように叫ぶ
貴方「たった一つの身で守った相手が国を変えてくれるかもしれない、俺の身一つで人を変え、京の都を変え、そんな未来を作れる人が居るしれない！！」
身体が悲鳴をあげている
それでも彼は叫び続ける
貴方「人間は無限大だ！！何色にも染まるし、何色にも染められる！！もしもの事を考えたっていいじゃないか！浅はかな夢を持ちながら生きたっていいじゃねぇか！！！それが人間だ！それが俺達だ！！！俺達は俺たちの考えがある！」
それでも刀を握り、挑み続ける
貴方「よく覚えとけ！俺達新撰組は浅葱色だ！この色とこの誠の言葉に誓った奴等の集まりだ……っ！誰も汚させねぇ！」
風間を睨みつけると遠くの方から
千鶴のこえがきこえた
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作者名：白バラ | 作成日時：2021年4月17日 5時
