文豪の恋煩い。

ヤンデレアニマル系男子(中島) ページ30

土曜日の昼下がり非番だから敦くんとお出かけするようにしてたんだけど…
何故か
ナンパされました
『いやだから彼氏待ちですって…』

｢ぇええーいーじゃん兄ちゃん達と遊ぼーぜ｣

そう言ってぐいっと手を引っ張られて

路地裏に連れ込まれた

『えっ！嫌だ！やめて!!声出しますよ！』

｢誰も来ないから出していいよ｣

そう言って男の人が上着に手をかけて

首を舐めてきた

『やだやだやだやだ！敦くん助けて！』

そう叫んだ時
急に男の手が止まった
後ろに敦くんが立っていたからだ

｢遅れてごめんねAちゃん｣

『敦ぐん……来るの遅いよぉぉお』

｢ちょっと待ってて…？｣

『如何したの？』

それには答えず

｢異能力月下獸｣

そう言って腕を虎化させると

男の手を引きちぎった
｢彼女に汚らわしい手で触らないでよ…｣

｢うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!｣

男は絶叫するとその場に倒れ込んで気を失った

『あ、敦くん…』

｢さてと…何処触られちゃったの？｣

穏やかに聞いてくるけど目は物凄く怒ってて、

逆らえずに言った。
『上着の近くの皮膚と…く、首筋舐められた…』

｢消毒しよ…？｣

がぶ、と首筋を噛まれる

『んっ』

｢僕が遅れたばかりにこんなことになってごめん…｣

そう言うとまた上着の近くの皮膚もぺろっと舐めてきた

『あ…』

｢声可愛いね。 ｣そう言う敦くんの目は笑っていなかった

｢でも、他の男の人に触られちゃったのは嫌だなぁ。｣

そう呟くと

私の服を引きちぎって

唇を塞いだ

『あ…… ふっ…ぅう、』
私の首に指を這わせながら彼が言った


｢このまま此処でしちゃおっか？

返り血を浴びた彼の白い肌と

ギラギラに光った目は

かの肉食獣を思わせた

ささやかな願い事(織田作)→←裏切り者のマスカレードの成れ果て(太宰)

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