7人兄弟

涼太発熱 ページ38

龍友サイド


龍「ほんまに早くしてや」


家を出る5分前

双子達は呑気に準備


まじで遅れんぞ


涼太は壁に寄りかかってぼーっと立っている



ほんまに涼太みたいに前からちゃんと準備しといて欲しいもんやけど




龍「終わった？もう行くで。ほんまに明日からちゃんと準備しとってや」


三歳児にこんなこと言うのも酷だし

準備を自分たちだけでやらせるのも多分早すぎ



でも正直こうでもしてないと僕らもやってられない




ちなみに今日は月曜日

金曜日に保育園の上履きを持って帰ってきて洗ってるから上履きも持っていかなければならない



裕「上履き持った？」

玲隼「うん！」

涼「んーーうん、、、」



涼太の曖昧な返事

涼太の手には上履きの袋はかかっていない


上履きはカバンに入るはずがない


て言う事はもう完璧に…


部屋




龍「涼太上履きは！？持ってないやろ。部屋にあんの？さっきとってこれたでしょ？急いでんだからほんまにやめて欲しいんやけど」


ついイライラしてきつい言葉を投げつける


涼太は泣きそうになりながら部屋へと向かう




その足取りも走ってるとはどう見ても言えない…


なんかふらふらとまともに歩いてすらいないようで


余計に腹が立ってきて





龍「あぁーまじでなんなんほんまに」

裕「一回落ち着こうな」


そんな裕太の声すらろくに頭まで届いてない









1分経っても涼太は戻ってこない


疑問を抱き始めたと同時に





ドンッッッ








物凄い音がした

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