7人兄弟

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亜嵐サイド

夏輝は暫く部活に来れないから新たな部長を決めなければならない





「副部長だったのは亜嵐だし夏輝とも親しかったから亜嵐が部長がいいと思う」

「部長の仕事も俺らより知ってるよな？」


誰も俺の意見を聞かず新部長を決めるミーティングはどんどん進んでいく



亜「いや、俺も副部長の仕事で手一杯だったしそんな奴が部長なんてさ…」



なるべく早く帰ってチビ達の面倒を見たい口実



龍友君と裕太君にはただでさえ送り迎えをしてもらってんだから


なのになんで…





そもそも副部長になった時もこんな風に周りに流されていた


亜嵐はダンスが上手いから

夏輝と親しいから




そんな周りの意見で副部長になってしまった



その時だって夏輝がいなければ部長になる所だった

夏輝の発言のおかげで部長は免れた



だから今日こそちゃんと自分の意見を言いたいのに




「亜嵐ってリーダーシップあるよな」
「やっぱダンスうめーし」


自分の意見も言えないのにリーダーシップがあるとか…




亜「俺も忙しいしさ、だから…」

「俺らだって忙しいよ！塾とか他の奴だって習い事してる奴もいる。でもお前は塾とかなんも行ってないだろ。そんなのに忙しいとか言うなよ！」




なんでだよ…

なんで

誰も俺の事を少しも考えてくんないんだよ


たしかにおれは塾もなんも行ってないよ

それでも兄ちゃん達に少しでも迷惑かけないようにってやってんのに



家の事情なんて他人には関係ない

そんなんわかってんだよ





亜「わかった。少し考えさせて。」







その言葉でミーティングは一旦終了という形になった








「白濱先輩、ちょっと良いっすか？」

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