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ー夢主視点ー





「…芝健。ごめん、お待たせ。」

芝「あ、A!
全然待ってないから大丈夫だよー!」



私がそう声をかけると芝健はパッと表情を
輝かせながらこちらを向く。


『じゃ、行こっか!』と壁に預けていた
背中を離して芝健は私の方に手を差し出してきた。



「…………?」




意図が理解しきれずに首を傾げていると、
芝健はしびれを切らしたように私の手を
パシッと掴み、そのまま歩きだした。




「っ!? …え、えっと、芝健…? 」

芝「…はぐれたら、大変だから…ね?」

「あ、うん、そうだね…。」







…びっくりした…。

そうだよね、確かにはぐれたら大変だもんね…うん。






チラリ…と芝健の顔を見てみると、
耳が赤くなっていた。


それを見て、つられるかのように私の
頬も熱くなる感覚がした。







…『手を繋げて嬉しい』とか思ってるあたり、
私って本当に芝健のこと好きなんだなぁ…と
改めて実感する。









その後、私達は電車に乗って服屋さんが
沢山立ち並ぶ通りにやってきた。





芝「さーて…と。
A〜、どんな服がいいと思う?」

「うーん…そうだなぁ。」







芝健と2人で踊る曲は
ryo(supercell)さんの「罪の名前」。


何の曲が踊りたいか希望を聞いた時、
芝健は間髪入れずに『この曲を踊りたい!』と
言ってきた。

私は初めて聴く曲だったんだけど、曲の雰囲気と
ストーリー的にブレイクやアクロバットを入れるのは
難しそうだな…って思い、ストーリー性と表現力を 重視した振り付けにすることにした。



とりあえず近くにあった服屋さんに
入ってみることにした。





芝「うーん…。曲の雰囲気的に、あんまり
ラフすぎる格好もなぁ…。」

「そうなんだよね…。」





衣装選びって…難しいな…。







芝「…………!」



宛もなく広い店内をうろついていると、
ふと芝健は足を止めた。




「? …芝健?」

芝「…ねえ、A。 これとかどう?」



そう言って芝健が手に取ったのは、
膝より少し長めの丈のシャツワンピース。


ワンピースと言っても可愛い装飾やデザインでは
ない、白無地のシンプルなワンピース。

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- オリジナルフラグというものをちゃんと外して下さい (2019年11月27日 7時) (レス) id: 804e3be68a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2019年11月25日 19時

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