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ー夢主視点ー




まりんくんに手を引かれながら、練習場所である
スタジオへの道を歩く。



スタジオに帰ると決めた今でも、
私は不安だった。




…ちゃんと…、芝健と仲直りできるかな。

もし、できなかったらどうしよう…?






そんな私の気持ちを察したのか、



ま「…大丈夫だよ。」



とまりんくんが私の手を握る力を少し強めた。




まりんくんの手から感じる体温に
少しだけ気持ちが落ち着くのを感じる。




数分歩くうちに練習に使っている
スタジオが見えてきた。







ま「…あれ?」

「………?」






スタジオの入口の前に人影が見えた。



長身で、すらっとした体型のその人は
壁に背中を預けるようにして立っている。


…あれは…。






「…芝、健…。」

芝「…おかえり、2人とも。」

ま「…あぁ。ただいま。
ずっと外で待ってたの?」



まりんくんがそう聞くと、芝健は


芝「うん、まあね〜。
まりんがついてるとはいえ、やっぱ心配だったし。」


と答える。




ま「…そっか。」


まりんくんがそっと私から手を離した。




「…っ、ま、まりんくん…。」

ま「…他の奴らは?」

芝「自主練しといてって指示は出してあるよ。」

ま「そう。…じゃあ俺も練習戻るわ。
…なるべく早く戻ってこいよ?」

芝「うん…。分かってる。」






まりんくんは何も言えず立ちすくんだままの
私の方をチラッと向いて


ま『頑張れ。』


と口パクでそう言いスタジオの中へと
入っていった。








「…………。」

芝「…………。」





その場に、シーン…と沈黙が落ちる。



私はなんて話を切り出そうか迷っていた。




…どうしよう。


ーーーいや、とにかく謝らなきゃ…!





「ーーー芝健! あのっ…、」



"ごめんなさい!"



芝健の方を向いてそう言おうとした時、





芝「ーーーA、ごめんっ…!!!」




という芝健の声が聞こえて、私は思わず口を噤む。





芝健は俯き、体を小さく震わせている。



その手には、芝健のスマホがあった。






芝「…Twitter…見たよ…。」

「…う、ん。」

芝「…俺…気づけなかった…。
Aが悩んでるの…。なのに…俺…。
Aはずっと、一人で耐えてたのに…。
…っ、ごめん…!A、ごめん…っ!!!!」

「………っ!」



そう何度も謝る芝健の声が、あまりにも苦しそうで、
悲しそうで…。


その声を聞いた私も、心臓の辺りがズキッと痛む。

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- オリジナルフラグというものをちゃんと外して下さい (2019年11月27日 7時) (レス) id: 804e3be68a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まる | 作成日時:2019年11月25日 19時

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