検索窓
今日:21 hit、昨日:5 hit、合計:39,902 hit

109 ページ16

ー夢主視点ー


ま「…A。」


ふと、私の背中を撫でていてくれたまりんくんが
私の名前を呼ぶ。




ま「…Aが俺達のことどう思ってるかは
分からないけどさ。
俺達はAのこと、邪魔だなんて思ってないよ?」

「!!?」

ま「Aがなんでそんなに焦ってるのかは
分からない。何に悩んでるのかは分からない…。
でも、俺達はAのこと邪魔だとは思ってない。
一緒に活動するの楽しいし、色々助けられてる面も
あるから。」



まるで、私の考えを見透かしたかのような言葉に
私は何も返せずに黙り込んだ。



「………。」



本当に、そうだろうか。

助けられてると、まりんくんは言ったけど…。


ただのお荷物だと、そう思われていないだろうか?



…分からない…。




まとまらない思考のままずっとしゃがんだままで
いると足が疲れてしまうから、
とりあえず立ち上がろうとした時…。






ーーーーーガシャン!






「っ!?」


突然耳に響いた金属音のようなもの。


音のした方を見ると、アスファルトに
私のスマホが転がっていた。


上着のポケットに入れていたけど、
落としてしまったらしい。



ま「? A、スマホ落としたよ…、」


まりんくんがスマホを拾い、画面に目を向け、
そのまま固まった。





「…まりんくん?」



私は不審に思い声をかける。




ま「…A…、これ、何。」


まりんくんは硬い表情のまま私にスマホを
差し出した。



スマホを受け取り画面を覗き込む。



「……ぁ。」






目に映ったのは、Twitterの画面。

そこにはつらつらと私へのアンチ発言の
ツイートが並んでいた。





地面に落とした拍子にTwitterが
開いてしまったのかもしれない。



「………。」

ま「…これ、全員、Aのアンチ?」

「……っ…。」





私はまりんくんの手からスマホを取り上げた。






ま「…A。さっき、健に『人一倍努力しなきゃ』
って言ってたのって…もしかして、これが原因?」

「…………。」

ま「…何があったん?」






私は話そうか迷ったけど…。


でも、まりんくんにはTwitterの画面を見られてる。

誤魔化しは…できないだろうな…。

まりんくん察しいいし…。


私は無言で持っていたスマホをまりんくんに渡して
さっき考えていたことをそのまま話した。

110→←108



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.1/10 (117 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
365人がお気に入り
設定タグ:antsa , 踊り手
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- オリジナルフラグというものをちゃんと外して下さい (2019年11月27日 7時) (レス) id: 804e3be68a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まる | 作成日時:2019年11月25日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。