【antsa】公園で出会った彼は-2-【Sibaken】

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夢主視点




〜30分後〜




まり「ーーーとまあ、「アウトサイダー」の
裏話はこんな感じで。そろそろすずへの質問大会
をしようかなーと思います。
皆さん、コメント欄にすずに質問したいことを
コメントしてください。」







するとジャンジャンくる質問。



1番多く見られたのは

『何歳ですか？』

『誕生日はいつ？』

『身長はー？』


…といったプロフィールに関する質問だった。




「えーと…、年齢は21歳です。
誕生日来たら22歳になります。
で、誕生日は6月16日です。身長は162cmです。」






『ダンスはいつから始めたの？』


「中一の時にダンス部に入って…。
ちょっと諸事情で中二の夏にやめちゃったん
ですけど、ダンスはそれからもずっと続けてました。」




『学生さん？それとも就職してる？』


「大学に通ってます。」





『好きな食べ物は？』


「んー…、なんでも食べますよ？
…あ、でも辛いものは少し苦手かな…。」






『ダンス以外での趣味、特技はなんですか？』


「趣味は読書とダンスの振り付けを考える、
特技は…家事全般？ですかね…。」






こんな感じで、Tiaraの皆さんから寄せられる
質問に答えていく。









『アナタシアに入ったきっかけはなんですか？』

『「アウトサイダー」を見てて思ったんですけど、
すずちゃんって左目を前髪で隠してますけど
どうしてですか？』

「！」


画面上にほぼ同時に現れたその2つの質問に、
私はギクリと体を強張らせた。




そろっ…と他の皆に目配せをする。





皆もこっちを見てた。





芝健がコクッと首を縦に振った。




「無理しない程度になら話していいよ」




そう目が語っていた。





「………。」





もう一度、パソコン画面を見つめる。



コメント欄には急に黙り込んでしまった
私のことを訝しむコメントが投稿されていた。



「…話したら、長くなるんですけど、
いいですか。」




そう前置きして、私はアナタシアの
皆に見せた時のように左目にかかってる
前髪に手を伸ばした。



前髪をそっと左目から退ける。




『！？』

『すずちゃん？』




今度は両目でしっかりとパソコン画面を見つめた。






「…私は、先天性の虹彩異色症(オッドアイ)です。
なので、左目の色が右目と違います。
…驚かせてしまったら、ごめんなさい。」







それから画面の向こうにいるTiaraの皆さんに
向けて、自分の過去を話した。

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