【antsa】公園で出会った彼は-2-【Sibaken】

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夢主視点




私は少し間を開けてから口を開いた。







「…迷惑…、かけたくなかったから。」

芝「……！！ 馬鹿なの！！？」






突然芝健が大きな声でそう怒鳴った。



私はびっくりして芝健を見る。





「…え？」

芝「Aって…いっつもそうだよね。
「俺達に迷惑かけないように」って
そればっかりじゃん！
それで自分が傷ついてても
お構い無しなんだから！！

…ちょっとやそっと迷惑かけられたくらいで、
俺達が怒るような、迷惑がるような心の
狭い奴に見えるの？Aには。」




その言葉に、私はブンブンと首を横に振った。



「ち、違う！ そうじゃなくて…。
…げ、現に芝健怪我してるでしょ。
それは、私の問題に巻き込んだからで…！！」

芝「それはAのせいじゃないし、
俺は気にしてないよ！！？」

「芝健が気にしてなくても、
私が気にするんだよ…！！！！！」

芝「！！」






私の滅多に出さない大声にシーン…と
部屋の中が静まる。








「………。」





私は無言で下を向いた。




芝「………。」



テーブルを挟んで向かい合わせに
座ってた芝健が動く気配があった。









ーーーーーーーーーぽふっ。





「！？？」



頭に何かが乗った感触に私は思わず
視線を上げた。





そこには少し困ったように苦笑いして
私の頭に手を乗せている芝建の姿が。

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