【約ネバ】アクアリウムの中で【ノーマン】

No.002 ページ4

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--Age6 Type1

--各問10秒以内に答えなさい


--第1問立体Aの展開図として正しくないものを選びなさい

ピッ


--第2問次に描かれた立方体の総数を答えなさい

ピッ


--第19問次の不等式の表す領域を…

ピッ


--第25問……


--第32問……


--第46問……


--第59問……


--第60問……




--続けてType2……



―――
――



｢疲れたー……｣

｢今日はあんま良くなさそう…｣

｢私、今回こそは200点いけたと思う！！｣

｢えっ！すごーい！！｣



テストが終わると同時に様々な感想を言うみんな。

このテストも毎日やるもの。


(何の為に……)


自分の前髪を少し弄る。


(農園、テスト……何故…？)


まだピースが足りない。

もう少し情報を集めないと……



｢テストの結果を返すわね｣



はっ、と前を向くとママが数枚の紙を持って立っていた。

パラパラと紙をめくる音が静まり返ったテスト部屋ではよく聞こえる。



｢ノーマン、それとA。凄いわ！フルスコアよ！｣



そう言ってにっこり笑うママ。

周りからは｢凄い！｣、｢おめでとう！｣、｢やっぱあの二人か〜｣など様々な声が聞こえる。

いつもなら喜んでいる。

しかし、今はママの笑顔の裏が気になってしまう。



(ママは、単純に凄いとほめているの？それとも…)



｢A？｣

｢えっ、｣



隣に座っていたノーマンが顔を覗き込んでくる。



｢な、何？｣

｢元気なさそうだったから……何かあった？｣



そんな顔しないでよ。

縋りたくなるじゃない。



｢少し寝不足なだけだよ｣



私は上手に笑えてただろうか？




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