すとーんずのshort story (ページ43)

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休憩の楽しみ_t×ju_t Side ページ43

『きょもー昨日はどうだった？』

朝早いことはいいのだが
睡眠時間が取れてないことが辛い
そんな夕方

休憩中ソファであくびをしていると
樹が話しかけてきた

「んーやっぱ眠かった笑」

ラジオ、6時起き
撮影終わりが深夜になり
また6時起き
ラジオが入ったことで
崩れたリズムをまだ取り戻せない

『よっかかって寝てもいいよ』

そうとはいうがこれは甘えたい合図
よく分からないこだわりなのか
素直に甘えてこないのは
樹の悪い癖、
だから甘やかしたりしない

「ん？いいよ、普通に寝るし」

そういうとあからさまに拗ねる
そんなところも可愛いと思う

ほら、肩を寄せて
頭をぽんぽんする
俺は優しいから
それをされるがままにしてあげる

今楽屋には2人きり
スキンシップの範囲を超えない
そのやりとりを繰り返す

「どうしたの？」

分かってる、ただ言葉を言わせたい
樹を見ると焦れてるのが分かる

『きょも、いじわる』

いつもはカッコつけてる彼が
甘々になる瞬間、
それがたまらなく愛おしい

「ほら、何してほしい？」

頬を手で包み込む
見つめる彼の顔は赤い

ほら、素直になれよ

『きょも、キスして』
「誰かくるかもよ？」
『…ねぇ、早く』

彼とくちびるが重なる
軽くちゅっと触れては離れる
焦れた彼が舌を絡ませる

それに応えるように
左手で彼の頭を抱える
舌をちょっと吸うと

『はっ…んっ…』

彼の口から矯声が漏れる

貯めきれなかった唾液が
首をつたう

これからまだ撮影がある
もうちょっと楽しみたいが
もうそろそろやめないと

こんな甘々な姿
誰にも見せたくない

『続きは後でね』

首筋に１つキスをして
彼から離れた