すとーんずのshort story (ページ5)

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ぐだぐださえも愛おしい_ju×s_sside ページ5

『お前さ、あれはないわ笑』

CM中本気のダメ出しをされる

樹がダメ出しをする時
ワントーン下がる声
笑ってはいるがその声がした

前回ラジオにきたときから
温めておいたねぎニュース
ちょっとだけ不安もあり
録音にしてもらった

(でも、編集なしってありえなくない？！)

聞いた時はびっくりして
噛んだり、詰まったりしてたから
そこはカットされるもんだと思ってた

「でもさ、樹も笑ってただろ？」
『そうじゃなくてさ、
　そのあとがひどいんだよ』

ランダムに回ってくるラジオ
２人でブースで掛け合いをする
この時間が俺は好き

まぁそうだ、その先も挽回できず
グダグダのまま終わった
反省はしてるんだ…

(でも、今落ち込むとこじゃない！)

それでも今はラジオ中
タフネス２と呼ばれた通り
テンションを上げ切って
CM明けを迎える

『ここまでのお相手は
　SixTONESの田中樹と』
「高地優吾でした」
『んはっ、森本慎太郎でした』

カフを下げて
ヘッドホンを外す
１時間半のラジオが終わった

あっという間の１時間半
時間が経つのは早い

(…あぁ、次はいつだろうな)

そんなことを考えていると
樹がつぶやく

『…ごめん、ラジオ中に言いすぎた』
「いや全然、大丈夫
　まぁ、パイロット版だし？
　これから伸びしろしかないっしょ？」
『あはっ、次回もやる気じゃねぇか』

そんなたわいもない話をしつつ
ひえおじたちに挨拶をして
ブースを後にする

『次のねぎニュース、
　一緒に考えてやろうか？』

ほら最近、舞台で
全然ご飯も行けてないだろ？

と続ける。

ラジオ終わりに
樹とご飯に行って帰宅する

今は舞台期間中だから
その時間が取れないことを
気にしてくれている

(…はぁ、
そういうところも好きなんだよな)

この気持ちは伝えていない
２人での仕事もなかなかないから
ラジオの時間はとても貴重で大切

やっぱ、樹って
北斗とか大我との
スキンシップが多いから
6人での仕事だとこうはならない

この時間だけは
樹を独り占めしてるんだ

「そうだな、
　次は樹に突っ込んでもらうのも
　アリかもしれないな」
『俺を巻き込むなよ』

笑い合いながら、
送迎車に向かう

『…でもさ、
　あのぐだぐだな雰囲気も
　慎太郎らしくて好きだけどな』

いきなりのフォローに
立ち止まってしまう

「そういうところも好きなんだよな…」

聞こえないようにつぶやいて
先に歩く背中を追いかける

この時間をもっと長くできたらいいのに…