すとーんずのshort story (ページ31)

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深く溺れる_h×je_h Side ページ31

今日はチートデー

ドラマの撮影中で
朝から晩まで飛び回っていて
それでも毎日LINEを欠かさない彼

『この撮影の時のお菓子
　可愛くて美味しかったんだ』

といっていたから
いつもなら買わない
女性誌を買ってしまった

頬杖をつき
コーヒーを飲みながら
ページをめくる

お菓子を向き合わせたり
顔に近づけてみたり
いろんな撮り方をしているのが可愛くて

(しかもこんなに話したの？)

さすがに同じとまでは行かないけど
可愛い目がついたトゥンカロンを
帰りに買って彼の帰りを待つ

『あとちょっとで出るね』

身体作りもあって
ジム通いを欠かさないけど
今日くらいは早く帰れよ
と思ってしまう

彼が帰るのに間に合うように
夕食を用意してセットする
準備し終わった時に

『ただいま』

と声がして扉が開いた

『美味しそう！』
と荷物を置きながら
入ってくる姿にニヤける

ちょっとだけ
つまみ食いをすると
『手、洗ってくる』とかけていった

＝＝＝＝＝

ご飯を食べきると
ソファーに座る
買っておいた
デザートを取り出す

「今日はチートデーって言ってたから」
『えっ、嬉しい』

紙の箱を開けると
目が輝きだす

彼を修飾する言葉は
いつもおちゃらけたり
かっこよかったり
ころころ変わるけど
結果、可愛いで落ち着く

『ねぇもしかして雑誌みた？』

雑誌で持っていたように
目のついた２つを持って
ポーズをしている

そんなことされても
みてたことは答えない

「さぁ、どうだろうね？」
『北斗、ありがとう』

その中から２つを選んで
食べはじめる

楽しそうに今日のことやら
会えなかった時のことが
食事のときからずっと止まらない

『やっぱり相方は北斗かな』

話につっこんでいると
笑ってそういう

「じゃあさ、もっと俺の愛の深さに溺れて」
『やっぱみてるじゃん』

と照れて赤くなる
その頬に軽くキスをした