すとーんずのshort story (ページ4)

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俺の友達_je×y_jeside ページ4

うーん…
悩ましげに携帯を
スクロールしながら
真剣に何かを考えてる

こんな真剣な表情も好きだけど
もう撮影も終わったんだし
ちょっとくらいはかまってほしい

『こーち、なに悩んでるの？』

「うわっ、なんだよ、
　びっくりすんだろ」
『AHAHA、
　だって、呼んでも気づかないから』

ソファーの横に座り込んで
なに見てるの？って
彼の携帯の画面を覗き込んだ

「はぁ、なんで
　こんなことで悩んでんだろ」

うつっていたのは連絡先
あぁ相関図のことか
こーちを悩ませてるのは

『うん？なになに？』

悩んでるのも
かわいいんだけどさ

こーちは俺が誘わないと
会ってもくれないし
予定もいっぱい入ってるし
それだけ友達が多いんだよな

「いやさ、相関図俺のどうなるんだろって
　考えちゃったんだよ」
『でもこーちだって、
　結構友達多いでしょ？』

でもさ、その中で
一番でいたいんだよ

「でも、お前よりはいないわ」
『なになに？気になっちゃう？』

そんなこと言えなくて
茶化してしまうのは俺の悪いくせ

「この前も全裸で友達といたんだろ？
　そんなことできるとかすごいわ」

『なに？嫉妬しちゃった？
　だってせいちゃんだよ、なにもないよ』

でもそんなやりとりを
続けるしか今は方法がない

耳元でささやく
ちょっとでも嫉妬してくれてたら
嬉しいなと思いつつ
そんなこともないだろうと思う

「あーもうやめ、そうなった時に考えるわ」
『じゃあさ、俺の友達に会ってみる？
　紹介するよ』

俺の友達に会ったら
もしかしたら
もっと時間をくれるかな

でも、

「やっぱ、こーちの可愛さに気づくやつが
　多くなったら嫌だからやめとく」

ちょっとだけ恥ずかしくなって
樹に助けを求める

なに、ジェシーどうした？

樹が驚いてきいてくる
たわいもない会話のなか
愛しい彼の姿を端に捉える

(やっぱ、かわいいな…)

赤くなっている顔は
やっぱり俺だけのものだ

今日、この後空いてる？

あの顔を独り占めしたくて
この距離が遠くて
メッセージを送った

そっけない返答
でも欲しかった返事

今日の夜は存分に独り占めさせてね