cheese_h×y_yside ページ12
『この日は午後からあけておいて』
そう言われてあけていた
１日オフの日
北斗が車で迎えにきた
最近は舞台で余裕がなくて
気を遣ってくれてるのか
北斗もメンバーと
過ごすことが多くて
そんなことはないとわかっていても
メンバーとのスキンシップが
気になって目について仕方なかった
だからなんだか少し
もやもやするし
ぎこちなくなってしまう
着いたのは
貸切のペンションで
BBQができるようになっていた
『前、終わったら
キャンプしたいって言ってたから
ただ今回はペンションにしたんだ』と
こーちは今日は
何もしなくていいよ
の言葉通り
ベランダのところに
椅子が用意されて
少し寒いからと
暖かいドリンクまで用意される
今日は綺麗な秋晴で
少し涼しくなった風が
頬に当たって心地よい
(写真撮っておこう)
ブログ用に風景の写真を
何枚か撮っておく
ゆっくり椅子の背もたれに
身を委ねるとそっと目を閉じた
『こーち、準備できたけど食べる？』
気づくと北斗に起こされて
一つあくびをする
周りは少し暗くなり
陽が落ちかけていた
北斗の後についていくと
寝ている間に準備が終わっていたのか
もう焼くだけになった食材が
綺麗に並んでいた
『今日は、俺が
こーちをおもてなしするから』
舞台もいろいろとお疲れ様と
これもあれもと皿に乗せられる
北斗はこういうとき
いたずらっ子のような目をする
俺と一緒にいる時だけ
ころころ変わる表情が
嬉しくてたまらない
(やっぱり好きだなぁ…)
２人だけの時間に
今まで感じていたもやが
癒されていく
全てを食べ終わって
ペンションのソファに
横並びで腰かける
屋根には窓ガラスがついていて
そこからは綺麗な星がみえる
コーヒーを飲みながら
「北斗、ありがとう」
と感謝を伝える
『実は…』
と北斗が何かを取り出した
右手首に少し太めな
ブレスレットがつけられる
『最近、あなたメンバーと
俺のこと責めてくるから、だからさ』
舞台も終わったし
これが次の仕事の力になってくれたら
…なんて
と言いながら
目線を斜め下に落とし頬をかく
その姿にドキドキする
だから…
「ずっと北斗だけのだよ」
と言いながら
その頬にキスをした
目線の先にあるもの_je×h_hSide→←cheese_h×y_hside
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作者名：かのん | 作成日時：2022年9月17日 22時
