等身大の抱き枕_ ju×h_hside ページ2
付き合い始めてから
毎週聴いているラジオ
会えない分、彼の声が聞きたくて
今日も23時半を迎える
「ジェシーは知ってると思うけど
北斗の膝枕で寝ちゃうんだよね」
「それ、俺口説かれてる？笑」
もう、あなたって人は
俺が聴いてるってわかっていってる？
ふと気づくと顔が
熱を帯びていることに気づく
別に恥ずかしがることでもないけど
それでも特別と言ってくれているかのようで
ちょっとだけ嬉しい
膝枕を求められるたびに
平然を装ってること知ってるのかな…
膝枕も抱き枕もしてるくせに
そんなことを思いながら
車に乗っただろう
いつものタイミングで電話する
「お疲れ様、車乗ったところ？」
メンバーには内緒にしてることもあり
一応確認から入るいつもの会話
眠そうな声が耳に届く
「あなた、
なんであんなこと言ったのよ」
「んぁ、何今日は聞いてたの？
いつも聞いてないんじゃなかったっけ？」
いつも聴いてないは嘘
そんなことは知ってるはず
今日はそういう気分なんだろう
「…っ、知ってるだろ」
「でもさ、インスタとかにものってるし
そこまで気にすることないし」
そういってのける
あぁ、確かにそうだ、そうだけども
「そ、そうだけど、話の流れが」
「抱かれるって言った話？」
言い切る前に言われた言葉
唐突に言われたからか
それに返すうまい言葉が見つからない
「なに、気になっちゃった？」
「…そうだよ、言い方がさ」
見つからなかった言葉を隠すように
言葉を重ねる
「…次、会えるのいつだろ」
「次のレコーディングかな
しばらく舞台あるし」
樹さんつきましたよ
遠くからマネージャーの声が聞こえる
車を降りる準備を始めた音が聞こえた
もう切らなきゃいけないな…
ちょっとだけ寂しさを覚えつつ伝える
「家着いたんだ、じゃあ切るね
ゆっくり休んで」
「うん、ありがとう」
明日も予定が詰まっている
すぐに寝ないといけないことは
分かっている、けど…
眠りにつく前に少しだけ
俺のことを想って欲しくて
「…いつでも、
抱き枕くらいにはなるから」
そういって、通話ボタンを押す
ツーツーと音が鳴る
「あぁ…言っちゃったし
切っちゃったし」
自分がしたことに
急に恥ずかしくなって
携帯を抱える
"とりあえず次回の仕事後空けとけよ"
今日は俺の方が寝れないかも
俺の友達_je×y_yside→←等身大の抱き枕_ ju×h_ju side
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作者名：かのん | 作成日時：2022年9月17日 22時
