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 * ページ18

「あれ、A?どうしました?」


「ううん、何でもなーい!!ほら、早く行こー」


なんか忘れてる気がするけどいっか!!多分、大丈夫…でしょ…うん。


*


「んー、A〜♪もう一杯のもうや〜♪」


千羅くんが酔いに酔って、私の肩を借りながら歩いてる。こう言うのをなんだっけ、千鳥足って言うんだっけ。

とりあえず、私の家に運んどこう。千羅くんの家、分かんない…というか覚えてない。


「千羅くん、もっと飲んだら死んじゃうよ?」


「せんあはぁ、しにあせーん」


ダメだ会話にならない気がする。呂律が回ってない。うん、私の家に連れていくの確定だ。…良かった、ちょっとしか飲まなくて。


「あ、A。……心配したんだよ…?!」


家に近くなってきたころ、そらるとばったり。声はいつもとあまり変わらず、低く眠そうだが、顔がすごく心配していたことが分かった。

…………あ、そうだ。そらると約束したんだった…。


「ごめん…あ、千羅くんって言う会社の同僚と飲んでたん…あれ、そらる?」


そらるは千羅くんをジーッと見て、


「え、センラくん?」


「え?せんら?」


センラって確か…うらたんたちとかとグループを組んでる人だったよね?そらると同じ感じの…ん?同じ感じ?


「え、そらる。千羅くんと知り合い?」

「え、A。センラくんと知り合い?」


ハモッた。見事にハモッた。……ってことは、千羅くんは浦島坂田船…だっけ、のセンラくんっことにな、る!?


「マジか…千羅くん、めっちゃ歌うまいと思ったら、歌い手だったのか…」


「あー…じゃあうちで寝かせとくか」


家に入り、そらるに少々怒られてお風呂から出ると、千羅くんが起きていた。


「あ、千羅くん。おはよ」


「おはようございます…あと、迷惑かけてすいません…」


ワイシャツのまま、ペコリと深く頭を下げた。礼儀正しいな…。


「あ、センラくん起きたんだ。おはよ」


「…え?……そらるさぁぁぁぁんんん!?」


あ、そっか。そらると姉弟ってこと教えてなかったんだ


「あと、A。ちょっとこっち来て」


言われた通りに行くと、


「もう…心配させないでよ…」


耳元で消え入りそうな声で言われた。ごめんと伝えて、私は一つ思った。

弟がこんな過保護なことある?ある意味、私が妹みたいじゃん。

翌朝、センラくんはお礼を言って私の家から出ていきました。



過保護さん END

--∞--

いちにちが出来ました!!

http://uranai.nosv.org/u.php/novel/kanononnon5/

彼シャツ by浦島坂田船→←過保護さん byそらる



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設定タグ:歌い手 , 短編集 , 浦島坂田船   
作品ジャンル:その他
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作者名:音音 | 作成日時:2018年10月21日 5時

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