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君が好き 26 ページ26
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「それに勝利は…」
そのとき車が帰ってくる音がした。
「お母さんだ。」
私は玄関を飛び出した。
「お母さん、どうだった？」
佐藤くんはふらふらとした足取りで車を降りてくる。
「勝利くん喘息持ちだったみたい。今日はお家の人お仕事らしいし、うちに泊まってもらいなさい。」
お母さんはお布団用意しなきゃといそいそと中に入っていった。
「佐藤くん大丈夫？」
私は佐藤くんの横に回って腰と肩を支えた。
点滴してもらったらしいけどまだ体は熱くて息も荒いし足取りもおぼつかない。
無理しすぎなんだよ…
LINEでもなんでも、してくれたらいいのに…
ならもっと早く気づけたのに。
「中島さん…ごめん」
「佐藤くんは悪くないよ。はやく寝よ」
そう言ってお母さんの用意してくれたお布団に佐藤くんを寝かせた。
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作者名：花音 | 作成日時：2017年10月21日 18時
