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君が好き 3 ページ3
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(お兄ちゃんは健人くんです！)
「お母さんただいまー」
「あーやっと帰ってきた。みんなもう集まってんのよー！」
私の家はお母さん、お父さん、お兄ちゃんの四人家族。
お祭りに行かない大人組はこうして家に集まる。
今年からは私たちもこっちに混ざるのか…。
私は中学まではマリと聡と風磨くんとお兄ちゃんでお祭り行ってたんだけど
お兄ちゃんと風磨くんが大学生になってから、行かなくなった。
「おいAはやく卵よこせ」
今日の夜はすきやき。そのための卵を私が買いに行ってた。
「もーもっと優しく頼めないの？」
私は風磨くんの手に卵を乗せた。
さんきゅ！と風磨くんが言う。
「ね、健人くんまだー？」
マリがお母さんに聞く。
お兄ちゃんは東京の大学に行ってこの島からは割と遠い。
一人暮らし始めてからなかなか帰ってきてないんだ。
「ごめんねマリちゃん、もうちょっとだって」
お母さんの言葉にぷくーっと頬を膨らませる。
マリは私よりもお兄ちゃんに懐いてる。
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作者名：花音 | 作成日時：2017年10月21日 18時
