今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:88,003 hit
小｜中｜大
君が好き 20 ページ20
.
席替えして少し経った。
「A、聞いた？」
「ん？なにー？」
明里がいつになく真剣な顔つき。
「佐藤、城内さんと付き合ったらしいよ」
グサッと刺さる。
やっぱり。
「うん！私見たよふたりが一緒にいるとこ」
「あ、知ってたのか！」
わたしがなんでもなさそうに言うと
なんだ。と少し安心した顔をした。
城内さんを見ると目が合う。
そして城内さんはわかりやすく佐藤くんの腕を握って自分の体をすり寄せる。
「うわ。わかりやす」
真実は城内さんのことあんまりよく思ってないみたい。
「別に、全然良いけどね。」
嘘をつく。
本当は全然良くないのに、
本当は本当は今すぐ城内さんから佐藤くんの腕を奪いたい。
その視界に入るのは私がいい。
何も言わずに手を繋いだり、
寒いねって言って、2人で笑いあったり、
目が合って、ニコってしたり、
そんな普通の当たり前の幸せだけで良かったのに
好きなのに…
もう佐藤くんはいない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 121人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花音 | 作成日時：2017年10月21日 18時
