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#21 ページ21
貴女「白玉か何ぞと人の問ひし時露とこたへて消えなましものを
月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身ひとつは元の身にして」
業平「我が詠んだ和歌」
貴女「業平は高子の時こんな気持ちだったんだ、やっと分かった、小さい頃には分からなかった
私だけ何も変わってないの、身体だけ大きくなって大人になって、、、心は何も変わってない
好きなの、ただただ好きなだけなの
恵くんは私の幸せを願ってくれてる、でも恵くんのいない未来なんて私には＿＿＿＿＿＿」
どうでもいいんだよ
業平「どうしようもなく好きなんだな」
貴女「好き、大好きｯ」
業平「芥川の本当の話は知ってるな」
貴女「うん」
業平「その後のことも」
貴女「東下り」
業平「我は高子を愛した、高子を忘れたことは無い、諦めることはしても良い、しかしその恋心を忘れてはならぬ」
貴女「うん」
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作者名：ゆい | 作成日時：2021年12月26日 8時
