五条悟、父になる２ (ページ18)

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#18 ページ18

貴女「もしもし」

祖父『元気にしてるか？』

貴女「うん

宿題も終わって今は術式の扱いとかいろいろやってる

お父さんは今いないよ」

祖父「そうか、悟には後で話しておく

先に伝えておこう、A、三条家との婚姻が決まった」

時が止まったようだった。

祖父「１８になったら籍を入れる、それまでに花嫁修業をしておくように」

私の夢は、叶わなくなった

祖父「それから＿＿＿＿＿＿」

その後の祖父の話は全く入ってこなかった。

あと何年、恵くんと一緒にいれるだろうか、あと何年、私は片想いできるだろうか

後どのくらい

私は恵くんの隣で笑えるだろうか。

私の人生から恵くんとの時間が６年後に消えると同時に《恵くんのお嫁さん》になる夢は叶わなくなったと悟った。

悟「ただいま、あれ？A？」

父はこの話をまだ知らない

業平「さっきからずっとあの様子でな」

悟「大丈夫？」

貴女「ごめんなさい、一人にして」

６年先までに私はこの恋を諦めなければならない