師範から離れたくない 【時透無一郎】

不死川実弥 ページ7

『ごめんなさい……実弥くん。遅くなりました。』



｢久しぶりだなァ。鬼殺隊に入ったって聞いた時は驚いたぜェ。｣



『えへへ、実弥くんに守ってもらった分恩返ししたくって！』



｢そうかよォ。



とりあえず行くぞォ。早くしねぇと時透が怒るからなァ。｣



『そうなんですか？』


｢あァ。｣


兄妹が多く喰われているって言ってたけど…


私と実弥くんが兄弟設定でやるなら


本来の兄弟である実弥くんと玄弥くんで任務に来れば良かったんじゃないかな？


とも思うけど、何か事情がありそうだしやめとこう。


それを聞くのは野暮だと思うから。




『お兄ちゃん！私、今度ここの甘味処に行きたい！』



｢なかなか連れてってやれなくて悪いなァ。


今度必ず連れてってやるからよォ。｣



『うん！実弥お兄ちゃん！A、待ってるね！いい子にしてる！』



｢良い子だなァ、Aはよォ。｣



｢美味そうな兄妹だなぁ………



2人とも稀血だなぁ。｣




『っ………出た…』



｢A、戦えるか。｣


『もちろんです。



霞桜の呼吸 壱ノ型 八重桜！』


｢風の呼吸 壱ノ型 塵旋風・削ぎ！｣



｢ぐはっ……｣




まさかの、2体いる！？



うそうそ


こわいわぁぁぁぁ



いいいいいやぁぁぁぁ！！



で、でも！！大丈夫！


私は殺れる。


絶対に殺れる。


こんな下級の鬼に負けるような人じゃない。


私は。






『2体っ……


霞桜の呼吸 参ノ型 月華桜』




｢ごめんっ………ごめんよ、、、兄ちゃん………｣




｢ﾁｯ………行くぞォ。｣


『は、はい！』



｢怪我はしてねぇかァ？｣


『してません。大丈夫です。』



｢そうかいィ。｣


『実弥くん、やっぱり強いんだなぁ。』



｢Aも強いだろうよォ。
刀握ってまだ１ヶ月過ぎくらいだろォ？それで丙なら充分だろうよォ。｣






『そうかな？ありがとうっ！』




｢とりあえず帰んぞォ。｣



『うん！実弥お兄ちゃんっ！』




｢っ…………やめろォ。｣



『えへへ。照れてるの？』




｢違ぇ。そんなんじゃねぇよォ。｣



『そっかぁ。また今度一緒に任務に当たれるといいなぁ……』



｢それまで死ぬなよなァ。｣



『うん！』

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