師範から離れたくない 【時透無一郎】

離れたくない。 ページ47

｢A……暑い、離れてー｣


『嫌です。離れません。』


｢なんでそんなにくっつくの？｣


『無一郎くんから離れたくないからです。


ずっと、一緒にいたいから。』



｢ずるすぎる……

そうやって敬語使ってくるのもずるい。
可愛らしい顔して見つめるのも、身長が低いから上目遣いになるのも


全部ずるい。


僕以外にそんな表情見せてないよね？見せてたら許さないよ。｣



『みせるわけないでしょ。





100年前から無一郎くんのことだけをずっと思ってる。』




会いたいのに会えなくて



守りたいのに守れなかった。



そんな毎日が辛かった。



12年間、殆ど1人で。



4年は実弥お兄ちゃんといたけど、



残り8年は、禰豆子ちゃんとカナヲと過ごして。



けど君はいなかった。


どこを見ても、屋敷に戻っても………



無一郎くんの刀と隊服が飾られているだけ




｢全く、そういうのずるいよ。




キス、して良い？｣




『もちろん。』




｢チュッ｣




『っ………』


｢照れてるの？かーわい。



ほんと、誰にも見せたくない。｣




『私だって………



無一郎くん以外に見て欲しくないよ』



｢っ…………ばか。｣



『なっ！！』





｢もう絶対離さないから。



僕のことずっと好きでいてね。





もちろん、離す気なんてサラサラないけど。｣





『私だって、離れる気ないけど？




私はもう無一郎くん以外、目に入らないよ。
何年越しの約束だと思ってるの？』




｢ふふ、そうだね。




ずっとずっと愛してるよ。


今もこれからも。


もう二度と君をおいて行ったりしない。



最後まで一緒に生きようね。｣





＿＿＿＿＿＿______Fin.＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

あとがき。12/12追記あり→←奇跡を信じて。

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