動物たちに《恋》しました

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佐久間side


あ、どーも！
猫から人間になった佐久間でーす！
今ね、阿部ちゃんの帰り待ってるのー！
昼ごはんはレンジでちゃんとあっためて食べたよ
それで、何で俺が猫から人間になったかというと･･･



俺が阿部ちゃんに拾われた日
それまで前の飼い主の人に捨てられて
野良猫みたいな感じで生きてたんだ
あの日もたまたまなんだろうけど
寒くなんないように拾ってくださいって書いてあったダンボールの中で寝ようとしてた
そしたら雨が降ってきて寒さが増してきて
このまま凍えちゃうのかなとか思ってた
そしたら


阿部「なんだろ、可哀想だし雨降ってるしとりあえず家入れよう」


家に入れてくれて
それだけでもありがたいのに
シャワー浴びさせてくれたり
はたまた一緒に住む？って言われてとっても嬉しかった
それと同時に心の中でこの人を見た時からドキドキがあった
いわゆる一目惚れってやつかな？
でも阿部ちゃんは人間、俺は猫
到底叶わない恋だと思ってた


でも、阿部ちゃんが公園に連れて行ってくれた日の夜
俺はこんな夢を見た
夢の中では人間になってて話せるようになってた


？｢あなた、想い人がいらっしゃいますよね？でも、動物だから叶わない恋だと思っている｣


佐久間「そうですけど･･･」


？「でしたら、私の力で人間にして差し上げます」


佐久間「ホントですか？！」


？「ええ、ただしなれる期限は1年間、その間に想い人と一緒になることができたらあなたは人間のまま。ただし、期限を過ぎれば動物に戻ることになります。それでもよろしいですか？」


1年間だとしても阿部ちゃんと一緒に何かしたいし
せめて気持ちは伝えたい！


佐久間「もちろん！あの、あなたは？」


？「私ですか？」


佐久間「はい！」


女神「私は女神です。あなたの願いを叶えるための」


佐久間「女神さん、ありがとう！」


女神「人間での名前が無ければ困るでしょう。名前は佐久間大介と名乗ればいいですよ。そろそろ夜が明けます、あなたは起きたら人間となっています。忘れないでくださいね、人間になれる期限は1年間、その間に気持ちを伝えて叶わなければ動物に戻る」


佐久間「分かりました！」


それで俺は人間になれたんだ！
とにかくまずは阿部ちゃんに振り向いてもらえるように頑張んなきゃ！

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